「すべての人に笑顔あふれる日常を」 産婦人科専門医・馬場敦志ドクターの思い

2024.01.29

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株式会社メディコレが目指す、誰もが安心できる医療情報に触れることができる社会には、情報を監修する医師の力が欠かせません。今回は、宮の沢スマイルレディースクリニックの馬場敦志先生にお話しを伺いました。

Profile
馬場 敦志
筑波大学 医学専門学群医学類を卒業後、現在は宮の沢スマイルレディースクリニックで院長を務める。日本産科婦人科学会専門医、母体保護法指定医などの資格を保有。

「すべての人に笑顔あふれる日常を届けたい」産婦人科専門医の思いとは

――本日はお時間いただきありがとうございます!早速なのですが、馬場先生が医者になられた思いを教えてください。

馬場先生 医師という職業には、小さい頃から憧れていましたね。幼い頃の私にとって、医師とは誰かが困った時に助けてくれるヒーローみたいな存在だったんです。難しい症例だったとしても、手術によって普段通りの生活に戻る様子をテレビで見て、とても感銘を受けました。身近なところでは、自分が体調が悪い時に医師に診断してもらうと、症状に応じた薬が出されて症状が楽になったことも多々ありました。こうした体験から、医師は病気をやっつけてくれるようなヒーローみたいな印象でしたね。その後、高校から大学に進学する際に、勉強を頑張れば幼い頃に憧れていた職業、つまり医師になれることを知って、必死に勉強しました。こうした思いがあって、浪人を経験しましたが、最終的には無事に医学部に進学し、医師の道に進むことができました。 医師になってからは勉強の毎日でしたね。勉強した分だけ、医療の質が上がり、患者さんのためになるやりがいのある仕事だと思います。

――幼い頃の夢を実現されたのですね!それでは、現在の診療科に進んだきっかけはどういったものだったのでしょうか?

馬場先生 私は医師の仕事の中でも、手術に興味がありました。 ですから、是非とも外科系の診療科に進みたいと思って、様々な手術を見学しました。その中でも特に魅力的に感じたのは婦人科の手術でした。婦人科の手術では若い女性の患者が多いこともあり、傷を小さくする低侵襲手術が発展していたんです。また、お産という新たな生命の始まりの場に立ち会える産科にも興味があり、産婦人科の道に進むことを決めました。

――低侵襲手術が進んでいたという外科としての魅力、そして新しい命の魅力に惹かれてのことだったんですね。普段の臨床ではどのようなことを行なっているんですか?

馬場先生 私は、札幌市西区にある、宮の沢スマイルレディースクリニックの院長として診療を行っています。このクリニックでは、主に月経症状や更年期障害、腹痛、不妊・妊娠に関する悩みなど、様々な健康問題に悩まされている女性の診察をしております。また、子宮頚がん予防としてのHPVワクチンの接種や子宮がん検診など、予防医療にも力を入れていますね。従来の対面による診療だけではなく、時代の流れに合わせて、オンライン医療を実施したり、ブログによる情報発信なども積極的に行っています。

――なるほど、情報発信も重要視されているんですね。臨床で大事にしていることはありますか?

馬場先生 私が大事にしていることは、日々の診療で患者さんの話を聞くことですね。病気や、その症状に関して抱く思いや不安、疑問などは患者さん1人1人で違います。同じような症状でも、人によってはとても気にされる方もいます。また、医療や病気に関する知識は難しく、複雑なものもあります。できるだけ分かりやすい表現に変えて、患者さんが理解しやすい形で説明するように心がけています。しっかりと患者さんの話を聞いて不安に寄り添うとともに、丁寧で分かりやすい説明をすることを心がけていますね。

――確かに、専門的な内容はどうしても難しい言葉も多くて、わかりにくいことが多いです。簡単な言葉に置き換えて説明してもらわないと理解することは難しいですよね。先生は、現在チャレンジしたいことはありますか?

馬場先生 最近では、クリニックのDX、情報発信、そして趣味のランニングに特に力を入れています。クリニックのDXについては、同じような内容を繰り返すような作業は、自動化・仕組化できるように工夫していますね。また、人力ではミスが起こりやすい事務作業・会計作業などは機械化するようにしています。情報発信については、1日1回はブログを更新しています。さらに、メディコレから依頼を受ける医療記事の監修も行っていますよ。情報発信のいいところは、新たな知識のアップデートに繋がるところですね。普段から問題意識をもっていないと自分から情報発信することは出来ないと実感しています。趣味はランニングについては、マラソン大会に出場したりしております。 フルマラソンを2時間30分切り(サブ2.5)を目指して日々トレーニングに打ち込んでいます。ちなみに、フルマラソンのベスト記録は 2023年3月19日板橋マラソンで記録した「2時間32分07秒」です。

――先生が臨床を通じて目指すものはなんですか?

馬場先生 「すべての人に笑顔あふれる日常を」というビジョンを掲げて診療をしております。 毎日の生活の中で笑顔で過ごせる時間が長ければ長いほど、人生の満足度は高まるものと考えております。私は、宮の沢スマイルレディースクリニックの院長をしておりますが、このビジョンがクリニックの名前の由来にもなっているんです。クリニックでは「子宮頸がんのない世界を」「すべての女性の悩みに寄り添う」「3方よしのクリニック」という3つの使命を掲げて、ビジョンを達成できるよう日々邁進しております。

――最後に、ここまで読んでいただいた方に伝えたいメッセージをお願いします。

馬場先生 婦人科の受診は勇気がいるかと思います。「何をされるのか分からない」「そもそも受診するために何をすれば良いのか分からない」など不安を持たれることもあるでしょう。しかし、受診をためらっている間に、病状が進行させてしまうと大変なことになってしまうことがあります。医療機関は症状などで困っている人の味方です。身体に不調があったり気になることがあれば、勇気を出してご相談にいらしてください。。