「関わるすべての人を幸せに」矯正歯科認定医・ 戸嶋翼先生の思い

2024.02.12

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株式会社メディコレが目指す、誰もが安心できる医療情報に触れることができる社会には、情報を監修する医師の力が欠かせません。今回は、医療法人社団みつば会つみき矯正歯科稲毛の戸嶋翼先生にお話しを伺いました。

Profile
戸嶋 翼
2015年 東京歯科大学を首席にて卒業し、歯科医師免許を取得。2016年に歯科医師臨床研修を修了した後に、東京歯科大学歯科矯正学講座に入局する。その後、東京歯科大学水道橋病院などの勤務を経て、2022年につみき矯正歯科稲毛を開設し、理事長に就任。2024年には医療法人社団みつば会を設立。日本矯正歯科学会の認定医。

「関わるすべての人を幸せに」矯正歯科認定医の思い

――本日はお時間いただきありがとうございます!早速ですが、戸嶋先生が歯科医を志したきっかけを教えてください。

戸嶋先生 高校時代の友人が前歯のない状態で笑っているのを見て、「みんなが綺麗な歯で笑えたらいいのに」と思ったことが歯科医師を目指そうと思ったきっかけでした。高校受験の際に、将来自分がなりたい職業について調べるようになり、そのころには医師、歯科医師、薬剤師に目標を絞っていたように思います。 そのような目標を持って高校に入学し、前歯のない友人の笑顔を見たことで「人の笑顔をもっと素敵にするような職業を」と考え、歯科医師を目指そうと決心しました。

――前歯のない友人の存在が大きかったのですね。「人の笑顔をもっと素敵にする」という思いはとても素敵です。現在の専門に進んだきっかけは何だったのでしょうか?

戸嶋先生 大学在学中に矯正歯科の授業に感銘を受け、自身も歯並びが悪かったため矯正治療を受けたいと考えたのが矯正との出会いでした。治療中は自身の歯並びがどんどんきれいになっていく様子に喜びを感じましたね。また、見た目だけではなく、前歯でしっかりと食べ物をかみ切れるようになったことにも感動しました。 こういった自身の経験から、歯科医療の分野の中でもより多くの人の笑顔を素敵にすることができ、しっかり咬める歯並び作りをお手伝いできるのは矯正歯科だと考え、矯正専門の歯科医師を目指そうと思いました。

――自らの体験を通じて矯正歯科の価値を見出したのですね。普段の臨床ではどのようなことをしていますか?

戸嶋先生 患者さんを笑顔にするために、日々矯正治療に励んでおります。初診相談では、要望や希望をできる限り丁寧に問診し、お口の中の現状や予想される治療方針をお話しします。 その後は精密検査を行い、診断の際に確定的な治療方針をお伝えします。 診断を終えたあとは、いよいよ矯正治療開始となります。歯科衛生士さんと協力しながら、1日でも早くキレイな歯並びで笑っていただけるように治療を進めています。

――歯科医を目指したきっかけでも伺いましたが、綺麗な歯で笑う、ということを大事にされていることが伝わります。臨床や研究でに大事にしていることはありますか

戸嶋先生 3つのことを大事にしていますね。1つ目が、「伝える」を大切にしています。「言わなくても伝わる」は他人には通用しません。当院では患者さんに対しても、スタッフ同士でも、コミュニケーションを大切にしています。お互いの意思を確認し合うことで、常に院長、スタッフ、患者さんが同じ目標に向かって進めるように心がけていますね。2つ目は、短い治療期間を目指す、ということです。矯正治療は人生ゲームと似ています。サイコロの目で1や2が続いてしまうと、なかなかゴールできませんよね?矯正治療も毎回の処置をきちんと行わないと、ただでさえ長い治療期間がより長くなってしまいます。私達は毎回の処置を丁寧に行い、その日必要な処置を的確におこなうことで常に5や6の目を出し続け、患者さんに一日でも早く理想の歯並びを提供できるように、スタッフ一同取り組んでいます。3つ目が、「つみき矯正歯科に来てよかった」と言ってもらえるような医院作りを目指す、ということです。特に、初診相談では時間をかけた丁寧な説明を行い、例え当院で治療を開始しなかったとしても「来てよかった」「矯正治療の疑問が解決した」と思ってもらえるようなカウンセリングを心がけています。

――「言わなくても伝わる」は他人には通用しない、というのはまさにその通りですね。特に医療分野は患者が理解することが難しいことも多く、しっかりと伝えてもらえると安心感につながりますよね。先生は、現在チャレンジしたいことはありますか?

戸嶋先生 今後、矯正治療を提供している医院が少ない地域に分院を開業することで、矯正治療のために遠方までの通院を検討している患者さんの一助となればと考えています。 実際に、弊院にも片道90分以上の遠方から通われている患者さんもいらっしゃいますが、月一回とはいえ通院時間はどうしても負担になりますし、装置のトラブルがあればそれ以上のペースで来院が必要になります。ですので、矯正治療はなるべく通院のご負担の少ない医院で受けていただきたいのです。

――確かに、通院の負担が少なくなるのはメリットが大きいですね。先生が医療を通じて目指すものはなんですか?

戸嶋先生 矯正治療とは少し離れてしまうかもしれませんが、私はつみき矯正歯科稲毛に関わったすべての人に幸せになってほしいと願っています。すべての人というのは患者さんはもちろんですが、私を含めた弊院のスタッフ、テナントのオーナー、矯正の歯科材料屋さんやHPの運営会社様等、つみき矯正歯科稲毛を運営していく上で関わらせていただいている方々という意味で考えています。この目標を達成するには並大抵の努力では足りませんので、これからも日々の診療や経営、スタッフマネジメント等に尽力してく所存です。

読者の方へ伝えたいメッセージ

――最後に、ここまで読んでいただいた方に伝えたいメッセージをお願いします。

戸嶋先生 ご自身の歯並びにお悩みがある方はお近くの歯科医院、できれば矯正専門の歯科医院へご相談にいかれることをおすすめします。相談してみると、実は矯正治療が必要なほど悪い歯並びではなかったり、逆にご自身で考えていたよりも重症な歯並びであったりと、現状を正確に知ることができると思います。まずはご自身のお口の現状を把握してからその後について考えてみてはいかがでしょうか。