【ヘルスケア商品紹介】女性の不安な気持ちに応える「性感染症セルフ検査キット」

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2024.05.08

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健康意識の高まりから、日々多くのヘルスケア商品/サービスが開発され、消費者に対して情報発信が行われています。この記事では、プレスリリースでは十分に語られることは少ない、開発者がどのような思いを持ってヘルスケア商品を作ったのか、についてフォーカスしてお話を伺っていきます。

本日お話を伺ったのは、株式会社つばめLaboピルモット事業部助産師の金子美仁さんです。

株式会社つばめLabo

「世界の医療をボーダーレスにし、あらゆる人に届ける」というミッションを掲げ、国内医療機関向けに医薬品の輸出入をサポートする「TSUBAMELabo」「TSUBAMEPharma」や、個人向けに予防接種情報サービスの「TSUBAMENavi」や女性の体の悩みに関する情報サービスの「ピルモット」、女性の健康課題をサポートするセルフケアブランド「BRÁCT」を展開している。

株式会社つばめLabo公式HPはこちら

大事にしたいことは「性のことを正しく知った上で自己選択できるように」という思い

ーー本日はお時間をいただきありがとうございます!まずは、御社のプロダクトについて教えてください。

金子さん はい、今回注目いただいた「性感染症セルフ検査キット」は、女性が「性感染症に罹患したかも?不安…」と思ったときに、自宅で手軽に検査を行えるサービスです。 もちろん、病院を受診して検査・治療を行うことが一番適切ではありますが、さまざまな理由があって受診を躊躇してしまうことがあるかと思います。しかし、性感染症は早期発見・早期治療が大切な疾患ですので受診補助や受診促進のような位置付けで、時間や距離など「物理的ハードル」、病院に行くのが怖い・周囲にバレてしまわないか不安などの「心理的ハードル」、検査項目を増やすと高額になってしまうなどの「金銭的ハードル」を解決できればと考えて、「性感染症セルフ検査キット」を提供しています。 医療の代替ではなく、医療の補助として、医療機関と繋がるきっかけづくりの一つとなればと思います。

ーー確かに、婦人科への受診は患者にとってハードルが高いという話はよく聞きます。医療機関と繋がるきっかけ作りという観点も大事だと感じました。サービス提供に当たってどのようなポイントにこだわったのでしょうか?

金子さん 受診補助としてセルフ検査キットが成立するためには、安心や安全も切り離せないと考えています。弊社が検査を委託しているのは登録衛生検査所(*1)となりますので、医療機関で受ける検査と同等の精度が担保されています。また、ISMS認証登録番号を取得しているので、セキュリティ面に関しても安心できます。さらに、弊社のメディアサイトでは、医師監修付きのコンテンツを充実させ、正しい性の知識を発信しています。そこで得た知識を無駄にせず、行動に移すことまでワンストップでできるように、医療機関検索とセルフ検査キットの二段構えで、女性の医療アクセスを支援しているところがポイントです。

(*1)登録衛生検査所:各種医療機関で採取された検体を検査できる施設で、都道府県知事への届け出が必要。

ーー医師監修付きのコンテンツで正しい知識を発信することは、弊社のオンライン医師監修サービス「メディコレWEB」の考えとも同じ思いを持っていると感じます。性感染症セルフ検査キットを提供し始めたきっかけはあったのでしょうか?

「ピルモット」より

金子さん 弊社のメディアサイト「ピルモット」は、「あなたのからだに、自由な選択を」のキャッチコピーのもと、医療に関連した記事には医師監修を付けるなど、正しい知識を届けるメディア運営を行っています。性のことを正しく知ること、知った上で自己選択をすること、その人生を楽しむこと、これらを支援するために必要な要素のひとつとして、セルフ検査のカテゴリーを追加しようと検討を開始しました。

ーーメディアサイト「ピルモット」事業全体の中の大事な要素としてサービス提供を始めたのですね。サービス提供にあたっては社内の声も大事にされたそうですが?

金子さん そうですね。今回の検査キットを販売開始するにあたり、同封するパンフレットや説明動画を、普段弊社のTikTokやInstagramを作成・管理している部署に依頼しました。この部署には対象世代となる20代前半のインターンも所属しているため、若い世代の意見も取り入れることができました。そのおかげで「医療」や「検査」となると少し固くなりがちな印象を刷新し、パンフレットや動画がカジュアルで親しみのある印象に仕上がりました。

ーー実際のユーザー層から声を聞くことはどのようなサービスでも重要ですよね。実際にこのサービスを通じて、どのような問題を解決したいと考えているのでしょうか?

金子さん 未来の自分が後悔しない人生を歩むために、自己決定に関わる体に対しての知識啓蒙、医療につながるきっかけづくり、それらを担っていければと思います。 弊社のメディア、「ピルモット」では、TikTokやInstagramなどで、正しい知識や、性に関するコンテンツをわかりやすくポップにお伝えしています。総フォロワー数が今では2.6万人と、興味の深さや求められている内容であることを実感しています。ここに社会問題解決の糸口があると考え、今後も拡大させていきます。

ーー「性感染症セルフ検査キット」はどのような方に使ってほしいですか?

金子さん 「ピルモット」では、もともと若年層(16~24歳)をターゲットに知識啓蒙を行っておりますので、困った時の解決手段のひとつとして医療へのハードルを感じやすい世代に使用してほしいと考えています。一方で、実際のアクセスは少し年代が上の層(20代後半)にも広がっています。この世代は仕事が忙しく病院に行く時間捻出が課題となってくる上、「妊娠・出産」などが近づいてきており、性感染症の影響がより深刻な年代でもあります。性感染症自体は、性交渉の経験があれば誰にでもおきうるありふれた疾患であることや、放置して治るものではなく早期発見早期治療の重要性、治療をせずに相手や今後の自分、将来の命に与えるかもしれない影響などを知り、すぐさま行動に移すことができる世代にも使用してほしいと思っています。 最初にお話ししたようにさまざまな理由で、医療と繋がることを躊躇してしまう方の後押しになれればと思います。

ーーありがとうございます。最後に、今後の展開についてもお聞かせください。

金子さん 上記でお話しした世代は、将来妊娠をする可能性のある世代でもあります。未来のいのち、そして自分自身や将来のために、体に対しての知識を増やして行動に移し自分自身をケアする、「プレコンセプションケア」のひとつとして、このセルフ検査サービスをより充実させていければと思っています。 妊孕力に関連したセルフ検査キットも販売しており、今後は項目を増やす予定です。性感染症と妊孕力の二本柱として、巷で言われるブライダルチェックを、パートナーの有無に関わらず将来の自分のために行えるようなサービス構築をしたいと考えております。 女性の健康、女性の未来を守ることは、企業のみなさんにとっても重要な要素であることと思いますので、福利厚生として取り入れていただけるようなサービスも考案中です。社会全体に支援が行き渡るように、ご協力していただける企業さんとも力を合わせていけたらと思います。

まとめ

今回は、株式会社つばめLaboピルモット事業部の金子美仁さんにお話を伺いました。メディアを通じて正しい健康知識を伝えるではなく、「性感染症セルフ検査キット」を通じて、行動に移すことまでサポートしている「ピルモット」の活動に今度も期待が高まります!