【ヘルスケア商品紹介】医師が創業したジビエメーカー「株式会社イェーガー」

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2024.10.10

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健康意識の高まりから、日々多くのヘルスケア商品/サービスが開発され、消費者に対して情報発信が行われています。この記事では、プレスリリースでは十分に語られることは少ない、開発者がどのような思いを持ってヘルスケア商品を作ったのか、についてフォーカスしてお話を伺っていきます。

本日お話を伺ったのは、株式会社イェーガー代表の富永智一さんです。

株式会社イェーガー

「里山と街をつなぐ架け橋となること。」をVISIONに掲げるジビエメーカー。捕獲された鳥獣を衛生基準に基づき加工し、全頭の血液検査を行って安全を確認できたジビエを提供している。その他に、皮革事業やペットフード事業などを展開している。

株式会社イェーガー公式HPはこちら

株式会社イェーガーが展開するメニュー (提供:株式会社イェーガー)

150人超の猟師との繋がりで見えた社会課題を、医師の知見を生かして解決へ

➖➖本日はお時間をいただきありがとうございます!御社は野生動物の肉、いわゆるジビエの肉を提供していますが、会社について教えてください。

富永さん 私たちの会社は、有害鳥獣として駆除・破棄されてしまう鹿や猪を有効利用し、美味しいジビエとして提供している会社です。ジビエは危険ではないか?といったイメージを持っている方もいらっしゃると思いますが、私たちの会社では、医師がE型肝炎検査と寄生虫検査を実施しています。こうした必要な手続きを行うことで、安全で魅力的なプロダクトに昇華させ、より多くの人々に対してジビエがもっと身近な未来を創造していきたいと考えています。

➖➖富永さんが医師だからこそ、この検査に対する安心感は強くなりそうですね。御社は他にはどのような強みを持っているのでしょうか?

富永さん 私たちは山梨県近郊の150人以上の猟師さんと直接契約しています。そのおかげで、年間を通して安定したジビエの供給を可能にしています。私たちのクライアントであるレストラン様の要望に応じた性別・年齢の個体を用意することができます。先ほど申し上げたように、全頭に対してE型肝炎と寄生虫の検査をしているので、火の通りが甘くてもお腹を壊す心配がありません。

➖➖性別や年齢の指定に細かく答えられることは、レストランにとっては嬉しいポイントですね。富永さんがジビエビジネスを始めたのは、どのようなきっかけがあったのでしょうか?

富永さん 私は人間を診察している医師であり、また猟師でもあります。ほとんどの有害鳥獣が破棄されている現状を知り、命を有効に繋いでいけないかとの想いで狩猟免許を取得しました。狩猟免許を取得してからは、猟師さんの中へ入って親交を深めました。そうすると、たくさんの問題が明らかになりました。まず、猟師は高齢化問題が進んでいて、険しい山中から重い鹿を運び出ずに捨てるしかない状態です。また、鹿などのジビエを運び込める施設も近場になかったのです。さらに、野生肉は臭いのではないか?病気があるのではないか?という消費者イメージがあり、食用への需要も少ない状態でした。実際に現場に飛び込んで直面した問題に対して、「なんとかしなくては!」と奮起して、会社を設立しました。

➖➖狩猟免許をとって自ら猟師さんと交流しなければわからなかった課題ですね。ジビエのビジネスを立ち上げるにあたって特に鮮明な思い出はありますか?

株式会社イェーガーが提供するジビエ肉(提供:株式会社イェーガー)

富永さん 山の中で何度もトラックがパンクしたり、谷底に横転したりしたこともありました。文字通り、命懸けで狩猟に参加して、猟師さんと熱い気持ちでチームの絆を築いてきました。猟師さん達は、私のことを実の息子のように自宅に泊めてくださり、部外者であるはずの私を快く受け入れていただき、感謝してもしきれません。猟師さん達の助けなく、鹿や猪を集めることはできませんし、商品を作る事もできません。多くの皆さんの想いを胸に日々奮闘しています!

➖➖猟師さん達あってのジビエビジネスなのですね。このビジネスを通じて解決したい課題を教えてください。

富永さん ジビエの流通を拡大して市場を広げる事で、猟師という仕事がそれだけでも成り立つようにしたいと思っています。猟師を魅力的な職業になることで、若者の流入を増やし、教育し、猟友会の高齢化問題を解決したいのです。そして、ジビエのイメージを正しく改善し、多くの人に美味しく楽しんで食べてもらいたいと思っています。

まとめ

今回は、株式会社イェーガー代表の富永智一さんにお話を伺いました。山梨県南アルプスにあるコストコ予定地横、fumotto内で展開しているジビエキッチンイェーガーでは、ジビエが苦手なイメージがある方にも食べやすいように、フレンチシェフが臭みをとことん消し、旨味を引き出して、どなたでも食べやすいジビエカレーやジビエコロッケを販売しているそうです。また、ペットフードブランド「Dr.わんわん」では、フレンチシェフが特殊減圧調理器を用いて、鹿肉の中にコラーゲンスープを凝縮し、高タンパクで低脂質なドッグフードを作ってECサイトや道の駅で販売しています。ご興味ある方はぜひチェックしてみてください。