「納得がいくまで診察する」 泌尿器科専門医・澤田樹佳先生の思い
株式会社メディコレが目指す、誰もが安心できる医療情報に触れることができる社会には、情報を監修する医師の力が欠かせません。今回は、さわだクリニックの澤田樹佳先生にお話しを伺いました。
Profile
澤田 樹佳
2002年金沢大学医学部卒、2014年金沢大学大学院卒。 現在は富山県砺波市のさわだクリニックで院長を務める。 専門は泌尿器科。 地域のニーズに合わせて緩和医療を含む在宅医療、検診や予防接種を含めた内科治療、美容医療にも取り組んでいる。泌尿器科学会専門医・指導医、PEACEプロジェクトファシリテーター、CSTファシリテーターの資格を持つ。
ライフワークは「健康教育」 泌尿器科専門医の思いとは
――本日はお時間いただきありがとうございます!澤田先生が医者を志したきっかけを教えてください。
澤田先生 私は学生の頃から今も数学が好きです。好きが高じて数学の教諭を目指し、大学受験をしましたが失敗。その後、2年間は浪人生活を送りました。浪人生活になったことで、周りの環境が一変し、考え方も大きく変わりました。自分自身を見つめ直して勉強すること、実に1日16時間。これを2年間続ける猛勉強をしました。学生の頃よりも世界が広がったことで、健康こそ人生の土台であることに気づき、直接多くの年代の人に健康教育という観点からも携われる医師になりたいと思いました。現在も看護学校での健康教育や、一般向けの健康教育を各地で実施することをライフワークとして活動しています。
――1日16時間を2年間続けるのは並大抵の努力ではないですね。医師という立場で教育に携わっているのは、もともと教諭を目指していたことにも通じるところがありそうですね。先生の専門は泌尿器科ですが、泌尿器科に進もうと決めたはきっかけは何だったのでしょうか?
澤田先生 日々の生活を営む中で排泄行為は非常に重要です。とりわけ排尿は毎日必ず行われる行為です。そんな排尿障害に悩む方が非常に多いことを知り、泌尿器科を志望しました。多くの手術を行いますが、内科的な要素も多く、内科外科のいいとこ取りの科だと思っています。在宅医療や緩和医療、美容医療など、他にしてみたかったことも開業することで実現することができたことから、実際にはどの科に進んでも信念や軸がしっかりしていれば、やりたいことは何でもできると思っています。
――排尿障害に悩み方を救うために泌尿器科を志したのですね。開業されたことで他の分野にも挑戦されているのは大変興味深いです。普段の診察ではどのようなことに気をつけているんでしょうか?
澤田先生 可能な限り、医療の専門用語は避け、常に患者目線に立つことを重視しています。傾聴する姿勢を忘れず、多くの情報を得ることで治療に役立てています。ガイドラインに準じた標準治療も重要ですが、社会的、家族的背景など多くの個人の要因に寄り添った治療提案を行っています。納得がいくまで診察するので、1人あたり診察時間が2時間ほどかける場合もありますし、時には週末を利用しご自宅まで伺いお話させていただくこともあります。
――2時間もしっかりと診察してもらえると、患者も先生の本気度を感じますね。自宅まで訪問してもらえることも大変ありがたいところです。説明を大事にされているんですね。先生は現在チャレンジしたいことはありますか?
澤田先生 私がチャレンジしたいことは、地域に根ざした医療を主軸にして、泌尿器科医として専門性の高い医療を提供することをまず実現したいと思っています。そして、訪問診療や訪問看護などを通じて、在宅医療で地域の健康を支えることも重要です。さらには、美容医療などを通じて、健康な人に対する医学的なニーズにもしっかりと応えていきたいと思っています。先ほどもお話ししましたが、健康教育をライフワークとしておりますので、看護学校や地域での講演会を積極的に実施していき、医療や健康知識の底上げを図りたいと思います。さらには、医療に関わらない、他分野への進出も検討中です。
読者の方へ伝えたいメッセージ
――最後に、ここまで読んでいただいた方に伝えたいメッセージをお願いします。
澤田先生 私は医師としてだけではなく、1人の人間として多くの人と関わっていきたいと思っています。医療に関しては、常に新しい知識にアップデートすることで大病院に劣らない医療を提供することをお約束します。クリニックだけでなく、株式会社や訪問看護ステーションも運営しており、医師の視点から魅力あるビジネスを模索し拡大していきたいと思っています。。