腰の痛みがある時にやってはいけない7つのこと

腰の痛みがある時にやってはいけない7つのこと

2023年9月5日
腰の痛みがある時にやってはいけない7つのこと

腰の痛みがある時にやってはいけない7つのこと

2023年9月5日
メディコレマーク

この記事はメディコレ監修医師による監修済みです。

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腰痛に悩む日本人は約3,000万人とされ、「国民病」の一つともいわれています。

腰痛は無理な姿勢や長時間同じ姿勢でいること、運動のしすぎなど、さまざまな原因で起こります。なかには内臓疾患が関わっているケースもあり、その場合は原因疾患の治療が必要です。

必要に応じて病院を受診し、通院治療あるいは自宅でのセルフケアで腰痛改善を目指しましょう。

腰痛を改善するには正しい対処方法を知ることが大切です。ここでは、腰の痛みがある時にやってはいけないことや、自宅でできるセルフケアについて医師監修のもと詳しく解説いたします。

腰痛に悩む日本人は約3,000万人とされ、「国民病」の一つともいわれています。

腰痛は無理な姿勢や長時間同じ姿勢でいること、運動のしすぎなど、さまざまな原因で起こります。なかには内臓疾患が関わっているケースもあり、その場合は原因疾患の治療が必要です。

必要に応じて病院を受診し、通院治療あるいは自宅でのセルフケアで腰痛改善を目指しましょう。

腰痛を改善するには正しい対処方法を知ることが大切です。ここでは、腰の痛みがある時にやってはいけないことや、自宅でできるセルフケアについて医師監修のもと詳しく解説いたします。

腰痛とは

<strong>腰痛とは

腰痛とは、病名ではなく腰の痛みという症状を表す言葉です。

体を動かした時に痛みを感じる腰痛もあれば、安静にしていても痛みを感じる腰痛もあります。腰痛を引き起こす原因もさまざまです。

デスクワーク、重い物を持つ仕事、運転業務に従事する人は腰への負担が大きいため、筋肉疲労が蓄積し腰痛を起こしやすくなります。最近では、家庭でもパソコンやスマホの操作で長時間同じ姿勢を続けている人も多いでしょう。

また内科・泌尿器科・婦人科などの内臓疾患やがん転移による腰痛もあります。この場合は原因疾患の治療が必要です。

腰の痛みがある時にやってはいけない7つのこと

<strong>腰の痛みがある時にやってはいけない7つのこと

腰の痛みが生じてすぐの急性期には、無理な姿勢を取らず痛みが少ないと感じる姿勢で安静にするようにしましょう。

そして、痛みが少し落ち着いてきたら、できる範囲で体を動かすようにすると、回復が早まります。ここでは、腰の痛みがある時にやってはいけない7つのポイントをご紹介します。

仰向けにまっすぐ寝る

体をまっすぐにして仰向けに寝ると腰に負担がかかり、痛みが悪化しやすくなります。

足の下にクッションを敷いたり、足を軽く曲げて横向きになったりするなど、痛みが少しでも軽くなる寝方を工夫しましょう。

咳・くしゃみをする時に腰を曲げる

咳やくしゃみは腰に大きな負担をかけ、腰痛を悪化させる恐れがあります。

咳やくしゃみをする際は、立ち上がって腰を手で支えたり、壁や周りのものに掴まったり、腰に負担がかからないようにすると良いでしょう。

急性の腰痛にマッサージを行う

腰痛というとマッサージが効果的だと考えている方は非常に多いのですが、実は急性の腰痛にマッサージを行うと、症状がより悪化してしまうことがあります。

マッサージを行う場合は、急性期(数日~1週間程度)が過ぎてから行うようにしましょう。

柔らかい布団やソファで休む

柔らかい布団やソファの方が体に優しいようなイメージがありますが、柔らかすぎると体が沈み込み、かえって腰に負担がかかります

腰痛がある方はある程度の硬さがある布団やソファを選ぶようにすると良いでしょう。

いつまでも安静にする

動けないほどの痛みがある時は安静が必要ですが、いつまでも安静にして体を動かさないと回復が遅れます

急性期が過ぎたら、無理をしない程度に少しずつ体を動かすことで回復が早まります。

長時間同じ姿勢でいる

長時間立ち続けたり座り続けたり、同じ姿勢を続けるのは腰に負担がかかります

仕事の都合上同じ姿勢が続いてしまうという時は、できるだけ前かがみにならず良い姿勢を保つことや、休憩時間に軽くストレッチをすると良いでしょう。

患部を温める

急性腰痛は、多くの場合筋肉や周囲の組織に炎症が起きている状態です。そのため患部を温めると、炎症が悪化してしまうため、急性期には湿布や冷たいタオルなどで患部を冷やすようにしましょう。

反対に慢性腰痛の場合には、患部を温めて血行を良くすることで、痛みが和らぐことがあります。

腰痛の正しい対処法

<strong>腰痛の正しい対処法

腰痛が起こった時、病院で診てもらう必要がある場合とセルフケアで改善できる場合があります。ただし、自分で判断できない場合は、一度病院を受診してください

腰痛の症状がある場合は、まずは整形外科を受診すると良いでしょう。整形外科では、問診や検査の結果、通院治療の必要があるのか、自宅でのセルフケアで改善が可能なのか診断が行われます。

腰痛がある時に、整骨院や整体に行かれるという方も多いかもしれませんが、整骨院や整体は医療機関ではないため、病気の診断を行うことはできません

まずは腰痛の原因を探るためにも、整形外科を受診するようにしましょう。

自宅でできるセルフケア

腰痛改善のために自宅でできるセルフケアがありますので、以下にご紹介します。

腰に負担をかけない、無理をしないということが大切です。動けないほどの痛みがなければ、できそうなことから取り入れてみてください。

  • 座る姿勢を正し、定期的に立ち上がったり動いたりする

  • いつまでも安静にせず、ウォーキングや水泳など有酸素運動をする

  • 患部の炎症が治まってきたらホットパックやカイロ、入浴などで温めて血行を促進する

  • 慢性の腰痛の場合、マッサージで筋肉をほぐす

  • 市販の解熱鎮痛薬やビタミン剤で痛みを緩和する

  • コルセットで腰を固定する

  • やや硬めの布団で横向きに寝る

こんな症状があったら病院へ!

以下のような症状がある場合は、放置していると症状が悪化してしまうことがあるため、早めに病院を受診しましょう。

  • ぎっくり腰:体をねじったり重い物を持ち上げたりすることで起こる急性の腰痛

  • 変形性脊椎症:脊椎の骨が変形して動作時に痛みを感じるが、徐々に軽減してくる

  • 圧迫骨折:転倒・事故による腰痛はヒビ・骨折の可能性がある

  • 椎間板ヘルニア:神経の圧迫により腰や足の激痛、歩行困難を起こす

病院での腰痛治療には、薬物療法やブロック療法、リハビリテーションや物理療法などがあり、場合によっては手術をおこなうこともあります。

痛みが長引く時や安静にしていても痛みがある時、排尿障害がある時は必ず病院を受診してください。

こういった症状は、内科や泌尿器科、婦人科などの内蔵疾患やがん転移に起因していることも考えられます。原因疾患の治療を受ける必要があるか診察を受けましょう。

まとめ

腰痛の多くは、運動のしすぎ、運動不足、長時間の同姿勢、無理な動きなど日常生活に起因して起こりますが、なかには内臓疾患が潜んでいるケースもあります。

原因がわからない、痛みが激しいなど、不安がある場合は病院を受診しましょう。原因疾患がある場合はまずその治療が必要です。

腰痛は誰に起こっても不思議ではありません。

腰の痛みがある時にやってはいけないこと、自宅でできるセルフケアなどを知り、症状や原因に応じた対処をすることが大切です。いつまでも安静にして体を動かさないのは、かえって回復を遅らせます。

無理をしない程度に少しずつ体を動かし、腰痛改善を目指しましょう。

腰痛とは

<strong>腰痛とは

腰痛とは、病名ではなく腰の痛みという症状を表す言葉です。

体を動かした時に痛みを感じる腰痛もあれば、安静にしていても痛みを感じる腰痛もあります。腰痛を引き起こす原因もさまざまです。

デスクワーク、重い物を持つ仕事、運転業務に従事する人は腰への負担が大きいため、筋肉疲労が蓄積し腰痛を起こしやすくなります。最近では、家庭でもパソコンやスマホの操作で長時間同じ姿勢を続けている人も多いでしょう。

また内科・泌尿器科・婦人科などの内臓疾患やがん転移による腰痛もあります。この場合は原因疾患の治療が必要です。

腰の痛みがある時にやってはいけない7つのこと

<strong>腰の痛みがある時にやってはいけない7つのこと

腰の痛みが生じてすぐの急性期には、無理な姿勢を取らず痛みが少ないと感じる姿勢で安静にするようにしましょう。

そして、痛みが少し落ち着いてきたら、できる範囲で体を動かすようにすると、回復が早まります。ここでは、腰の痛みがある時にやってはいけない7つのポイントをご紹介します。

仰向けにまっすぐ寝る

体をまっすぐにして仰向けに寝ると腰に負担がかかり、痛みが悪化しやすくなります。

足の下にクッションを敷いたり、足を軽く曲げて横向きになったりするなど、痛みが少しでも軽くなる寝方を工夫しましょう。

咳・くしゃみをする時に腰を曲げる

咳やくしゃみは腰に大きな負担をかけ、腰痛を悪化させる恐れがあります。

咳やくしゃみをする際は、立ち上がって腰を手で支えたり、壁や周りのものに掴まったり、腰に負担がかからないようにすると良いでしょう。

急性の腰痛にマッサージを行う

腰痛というとマッサージが効果的だと考えている方は非常に多いのですが、実は急性の腰痛にマッサージを行うと、症状がより悪化してしまうことがあります。

マッサージを行う場合は、急性期(数日~1週間程度)が過ぎてから行うようにしましょう。

柔らかい布団やソファで休む

柔らかい布団やソファの方が体に優しいようなイメージがありますが、柔らかすぎると体が沈み込み、かえって腰に負担がかかります

腰痛がある方はある程度の硬さがある布団やソファを選ぶようにすると良いでしょう。

いつまでも安静にする

動けないほどの痛みがある時は安静が必要ですが、いつまでも安静にして体を動かさないと回復が遅れます

急性期が過ぎたら、無理をしない程度に少しずつ体を動かすことで回復が早まります。

長時間同じ姿勢でいる

長時間立ち続けたり座り続けたり、同じ姿勢を続けるのは腰に負担がかかります

仕事の都合上同じ姿勢が続いてしまうという時は、できるだけ前かがみにならず良い姿勢を保つことや、休憩時間に軽くストレッチをすると良いでしょう。

患部を温める

急性腰痛は、多くの場合筋肉や周囲の組織に炎症が起きている状態です。そのため患部を温めると、炎症が悪化してしまうため、急性期には湿布や冷たいタオルなどで患部を冷やすようにしましょう。

反対に慢性腰痛の場合には、患部を温めて血行を良くすることで、痛みが和らぐことがあります。

腰痛の正しい対処法

<strong>腰痛の正しい対処法

腰痛が起こった時、病院で診てもらう必要がある場合とセルフケアで改善できる場合があります。ただし、自分で判断できない場合は、一度病院を受診してください

腰痛の症状がある場合は、まずは整形外科を受診すると良いでしょう。整形外科では、問診や検査の結果、通院治療の必要があるのか、自宅でのセルフケアで改善が可能なのか診断が行われます。

腰痛がある時に、整骨院や整体に行かれるという方も多いかもしれませんが、整骨院や整体は医療機関ではないため、病気の診断を行うことはできません

まずは腰痛の原因を探るためにも、整形外科を受診するようにしましょう。

自宅でできるセルフケア

腰痛改善のために自宅でできるセルフケアがありますので、以下にご紹介します。

腰に負担をかけない、無理をしないということが大切です。動けないほどの痛みがなければ、できそうなことから取り入れてみてください。

  • 座る姿勢を正し、定期的に立ち上がったり動いたりする

  • いつまでも安静にせず、ウォーキングや水泳など有酸素運動をする

  • 患部の炎症が治まってきたらホットパックやカイロ、入浴などで温めて血行を促進する

  • 慢性の腰痛の場合、マッサージで筋肉をほぐす

  • 市販の解熱鎮痛薬やビタミン剤で痛みを緩和する

  • コルセットで腰を固定する

  • やや硬めの布団で横向きに寝る

こんな症状があったら病院へ!

以下のような症状がある場合は、放置していると症状が悪化してしまうことがあるため、早めに病院を受診しましょう。

  • ぎっくり腰:体をねじったり重い物を持ち上げたりすることで起こる急性の腰痛

  • 変形性脊椎症:脊椎の骨が変形して動作時に痛みを感じるが、徐々に軽減してくる

  • 圧迫骨折:転倒・事故による腰痛はヒビ・骨折の可能性がある

  • 椎間板ヘルニア:神経の圧迫により腰や足の激痛、歩行困難を起こす

病院での腰痛治療には、薬物療法やブロック療法、リハビリテーションや物理療法などがあり、場合によっては手術をおこなうこともあります。

痛みが長引く時や安静にしていても痛みがある時、排尿障害がある時は必ず病院を受診してください。

こういった症状は、内科や泌尿器科、婦人科などの内蔵疾患やがん転移に起因していることも考えられます。原因疾患の治療を受ける必要があるか診察を受けましょう。

まとめ

腰痛の多くは、運動のしすぎ、運動不足、長時間の同姿勢、無理な動きなど日常生活に起因して起こりますが、なかには内臓疾患が潜んでいるケースもあります。

原因がわからない、痛みが激しいなど、不安がある場合は病院を受診しましょう。原因疾患がある場合はまずその治療が必要です。

腰痛は誰に起こっても不思議ではありません。

腰の痛みがある時にやってはいけないこと、自宅でできるセルフケアなどを知り、症状や原因に応じた対処をすることが大切です。いつまでも安静にして体を動かさないのは、かえって回復を遅らせます。

無理をしない程度に少しずつ体を動かし、腰痛改善を目指しましょう。

甲斐沼 孟先生
甲斐沼 孟
(上場企業産業医)
医師のコメント

腰痛症はいまや国民病とも捉えられる一般的なcommon disease であると考えられています。

慢性腰痛症とは、基本的には3か月以上継続して認められる腰痛症状のことを指しており、発症期間にもとづいて、発症後1か月以内であれば急性腰痛症、そして3か月以上症状が続く場合には慢性腰痛症に分類されます。厚生労働省による生活基礎調査を参考にすれば、わが国で腰痛は男性で1位、女性で2位というほど大勢の方が普段から自覚しやすい症状であり、生涯として腰痛症状を認める割合は80%以上を超えるレベルであると指摘されています。慢性腰痛症を引き起こす原因としてよく知られている病気は、腰部の椎間板ヘルニア、変形性脊椎症、腰部脊柱管狭窄症、あるいは骨粗鬆症などが挙げられます。時に、内臓疾患や脊椎腫瘍などに伴って慢性的に腰痛症を認めるケースもあります。特定の病気が原因となっている腰痛症のケースでは、まずは原疾患に対する治療を優先することになります。具体的な治療手段としては、鎮痛剤などを代表とする薬物療法、理学的リハビリテーション、腰部安静保持、体幹コルセット作成などが中心となりますが、このような各種療法で改善が顕著に認められない際には医療機関で腰部ブロック注射や手術を考慮されます。神経ブロック療法は腰部神経やその周辺部位に局所的な麻酔薬や炎症を抑えるステロイド薬を直接的に注射して、痛み信号が脳に伝達するのを一時的に遮る治療方法となっており、効果自体は一時的ですが、腰痛症状の悪循環を断ち切ることは期待できます。また、腰痛の原因が不詳である非特異的腰痛のケースでは、鎮痛剤以外にも抗うつ薬、抗てんかん薬、オピオイド系鎮痛薬を追加で処方して服用することも想定されます。今回の情報が参考になれば幸いです。

医師のコメント

甲斐沼 孟先生
甲斐沼 孟
(上場企業産業医)

腰痛症はいまや国民病とも捉えられる一般的なcommon disease であると考えられています。

慢性腰痛症とは、基本的には3か月以上継続して認められる腰痛症状のことを指しており、発症期間にもとづいて、発症後1か月以内であれば急性腰痛症、そして3か月以上症状が続く場合には慢性腰痛症に分類されます。厚生労働省による生活基礎調査を参考にすれば、わが国で腰痛は男性で1位、女性で2位というほど大勢の方が普段から自覚しやすい症状であり、生涯として腰痛症状を認める割合は80%以上を超えるレベルであると指摘されています。慢性腰痛症を引き起こす原因としてよく知られている病気は、腰部の椎間板ヘルニア、変形性脊椎症、腰部脊柱管狭窄症、あるいは骨粗鬆症などが挙げられます。時に、内臓疾患や脊椎腫瘍などに伴って慢性的に腰痛症を認めるケースもあります。特定の病気が原因となっている腰痛症のケースでは、まずは原疾患に対する治療を優先することになります。具体的な治療手段としては、鎮痛剤などを代表とする薬物療法、理学的リハビリテーション、腰部安静保持、体幹コルセット作成などが中心となりますが、このような各種療法で改善が顕著に認められない際には医療機関で腰部ブロック注射や手術を考慮されます。神経ブロック療法は腰部神経やその周辺部位に局所的な麻酔薬や炎症を抑えるステロイド薬を直接的に注射して、痛み信号が脳に伝達するのを一時的に遮る治療方法となっており、効果自体は一時的ですが、腰痛症状の悪循環を断ち切ることは期待できます。また、腰痛の原因が不詳である非特異的腰痛のケースでは、鎮痛剤以外にも抗うつ薬、抗てんかん薬、オピオイド系鎮痛薬を追加で処方して服用することも想定されます。今回の情報が参考になれば幸いです。

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