扁桃肥大で手術が必要なケースと費用

扁桃肥大で手術が必要なケースと費用

2023年9月13日
扁桃肥大で手術が必要なケースと費用

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2023年9月13日
メディコレマーク

この記事はメディコレ監修医師による監修済みです。

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【医師監修】扁桃肥大で手術が必要なケースと費用

扁桃肥大は、扁桃が腫れることにより「食べ物が飲み込めない」や「いびき」などの症状を引き起こす状態のことです。一般的には子どもによくみられますが、大人になってから何度も扁桃の炎症を繰り返すことで、扁桃肥大を引き起こすこともあります。

扁桃肥大は、腫れが大きくなると呼吸障害や嚥下(飲み込み)障害を引き起こし、日常生活に大きな支障をきたす場合があります。そのため気になる症状があれば、早めに適切な検査・治療を受けることが重要です。

ここでは、医師監修のもと扁桃肥大の症状や原因、手術について詳しく解説していきます。

【医師監修】扁桃肥大で手術が必要なケースと費用

扁桃肥大は、扁桃が腫れることにより「食べ物が飲み込めない」や「いびき」などの症状を引き起こす状態のことです。一般的には子どもによくみられますが、大人になってから何度も扁桃の炎症を繰り返すことで、扁桃肥大を引き起こすこともあります。

扁桃肥大は、腫れが大きくなると呼吸障害や嚥下(飲み込み)障害を引き起こし、日常生活に大きな支障をきたす場合があります。そのため気になる症状があれば、早めに適切な検査・治療を受けることが重要です。

ここでは、医師監修のもと扁桃肥大の症状や原因、手術について詳しく解説していきます。

扁桃肥大とは

扁桃肥大とは

扁桃肥大とは、扁桃(扁桃腺)が異常に肥大した状態を指します。

扁桃とは、のどにあるリンパ組織で、ウイルスや細菌などから身体を防御する役割があります。のどには、咽頭扁桃(アデノイド)、耳管扁桃、口蓋扁桃、舌扁桃の4つがありますが、扁桃肥大はのどちんこ(口蓋垂)の両側にある口蓋扁桃が肥大する「口蓋扁桃肥大」を指します。

口蓋扁桃は通常5〜9歳のころに最も大きくなり、12〜13歳になると次第に小さくなる性質があります。しかし何度も炎症を繰り返す場合や遺伝的に大きい場合もあり、大人でも扁桃が肥大することがあります

扁桃肥大の原因

扁桃肥大の原因は、大きく分けて「生理的肥大」と「病的肥大」の2種類があります。

生理的肥大とは、免疫が発達していない幼少期に感染症などにより扁桃が肥大することを指します。多くの場合、時間の経過とともに元の大きさに戻っていきます。

その一方で、病的肥大は細菌・ウイルスの感染や慢性扁桃炎(年4回以上)などを繰り返すことで起こります。自然に治癒することはほとんどありません。

また遺伝や体質で生まれつき扁桃が大きい場合もあり、個人差もあります。

扁桃肥大の症状

軽度の扁桃肥大の場合は、とくに自覚症状はあらわれないことが多いです。

ただし左右の扁桃腺が真ん中でくっつくほど大きくなると、以下のような症状があらわれることがあります。

  • いびきをかく

  • 睡眠時無呼吸症候群になる

  • 食事がしにくい、できない

  • 発熱を何度も繰り返す

  • 扁桃周囲に赤みが出る

  • 扁桃を押すと膿が出る

  • 早朝頭痛がある   など

これらの症状は日常生活に支障をきたすことがあるため、適切な治療を受けることが勧められます。

扁桃肥大は手術が必要?

扁桃肥大は手術が必要?

扁桃肥大は、日常生活に影響がなければ特に治療を行う必要はありません。また感染症による扁桃肥大であれば、感染症に対する治療を行い抗生剤などで炎症を抑えます。

しかし、扁桃肥大が大きく睡眠や嚥下の障害、扁桃炎を繰り返すようであれば扁桃腺を切除する手術(口蓋扁桃摘出術)が検討されます。

扁桃を切除する手術を検討するのは、以下のような場合です。

  • 1年に4回以上扁桃が腫れて発熱する

  • 扁桃に細菌が棲みつき、発熱時に血尿がみられる

  • 呼吸が苦しく、寝ている時に無呼吸がある

  • 食べ物の飲み込みに影響が出る   など

ここでは手術のメリット・デメリットについて解説していきます。

手術のメリット

手術を行うメリットは、扁桃肥大による症状により異なりますが、主に以下のようなことが挙げられます。

  • 睡眠時無呼吸やいびきが改善され、睡眠の質が上がる

  • 呼吸がしやすくなり、集中力が上がる

  • 食事の飲み込みがしやすくなり、おいしく食事ができる

  • 繰り返す扁桃肥大、発熱を抑えられる   など

手術の際は電気メスなどを使用して口蓋扁桃を摘出しますが、1か月ほど経てば傷跡は粘膜に覆われて分かりづらくなります

手術のデメリット

前述の通り、扁桃を除去することでさまざまな症状が改善されますが、デメリットがあることも知っておく必要があるでしょう。

手術のデメリットとしては主に以下のようなことが挙げられます。

  • 術後すぐは強い痛みが出ることがある

  • 1週間程度の入院が必要

  • 一時的に味覚障害や喉の違和感が残ることがある

  • 術後出血が起こることがある   など

扁桃肥大の手術は全身麻酔で行いますが、手術後は飲み物や食べ物を飲み込むのが辛いほどの強い痛みが出ることがあります。この痛みは1~2週間程度続きますが、傷口が治れば痛みも治まってきます。

また、手術中は適切な処置が行えるように舌を押さえ付けているため、味覚障害や喉に違和感が出る場合もあります。

扁桃肥大の手術費用

扁桃肥大の手術費用

扁桃肥大の手術は健康保険が適用されます。3割負担の場合の手術費用の目安は以下の通りです。

扁桃肥大の手術費用目安(3割負担の場合)
約10~15万円(入院費用等含む)

扁桃肥大の手術では、通常1~2週間程度の入院が必要です。入院日数や手術内容、病院によって金額は変動するため、詳しくは手術を行う病院へご確認ください。
なお費用が高額となった場合には、高額療養費制度の対象となります。






まとめ

扁桃肥大は、「食べ物が飲み込めない」や「いびき」などの症状を引き起こす原因となります。

成人の扁桃肥大では病的肥大が主な原因となり、自然治癒することはほとんどありません。症状が悪化し腫れが大きくなると呼吸障害や食べ物を飲み込む際に障害を引き起こし、日常生活に大きな支障をきたす場合があります。
そのため気になる症状があれば、早めに適切な検査・治療を受けることが重要です。

扁桃肥大とは

扁桃肥大とは

扁桃肥大とは、扁桃(扁桃腺)が異常に肥大した状態を指します。

扁桃とは、のどにあるリンパ組織で、ウイルスや細菌などから身体を防御する役割があります。のどには、咽頭扁桃(アデノイド)、耳管扁桃、口蓋扁桃、舌扁桃の4つがありますが、扁桃肥大はのどちんこ(口蓋垂)の両側にある口蓋扁桃が肥大する「口蓋扁桃肥大」を指します。

口蓋扁桃は通常5〜9歳のころに最も大きくなり、12〜13歳になると次第に小さくなる性質があります。しかし何度も炎症を繰り返す場合や遺伝的に大きい場合もあり、大人でも扁桃が肥大することがあります

扁桃肥大の原因

扁桃肥大の原因は、大きく分けて「生理的肥大」と「病的肥大」の2種類があります。

生理的肥大とは、免疫が発達していない幼少期に感染症などにより扁桃が肥大することを指します。多くの場合、時間の経過とともに元の大きさに戻っていきます。

その一方で、病的肥大は細菌・ウイルスの感染や慢性扁桃炎(年4回以上)などを繰り返すことで起こります。自然に治癒することはほとんどありません。

また遺伝や体質で生まれつき扁桃が大きい場合もあり、個人差もあります。

扁桃肥大の症状

軽度の扁桃肥大の場合は、とくに自覚症状はあらわれないことが多いです。

ただし左右の扁桃腺が真ん中でくっつくほど大きくなると、以下のような症状があらわれることがあります。

  • いびきをかく

  • 睡眠時無呼吸症候群になる

  • 食事がしにくい、できない

  • 発熱を何度も繰り返す

  • 扁桃周囲に赤みが出る

  • 扁桃を押すと膿が出る

  • 早朝頭痛がある   など

これらの症状は日常生活に支障をきたすことがあるため、適切な治療を受けることが勧められます。

扁桃肥大は手術が必要?

扁桃肥大は手術が必要?

扁桃肥大は、日常生活に影響がなければ特に治療を行う必要はありません。また感染症による扁桃肥大であれば、感染症に対する治療を行い抗生剤などで炎症を抑えます。

しかし、扁桃肥大が大きく睡眠や嚥下の障害、扁桃炎を繰り返すようであれば扁桃腺を切除する手術(口蓋扁桃摘出術)が検討されます。

扁桃を切除する手術を検討するのは、以下のような場合です。

  • 1年に4回以上扁桃が腫れて発熱する

  • 扁桃に細菌が棲みつき、発熱時に血尿がみられる

  • 呼吸が苦しく、寝ている時に無呼吸がある

  • 食べ物の飲み込みに影響が出る   など

ここでは手術のメリット・デメリットについて解説していきます。

手術のメリット

手術を行うメリットは、扁桃肥大による症状により異なりますが、主に以下のようなことが挙げられます。

  • 睡眠時無呼吸やいびきが改善され、睡眠の質が上がる

  • 呼吸がしやすくなり、集中力が上がる

  • 食事の飲み込みがしやすくなり、おいしく食事ができる

  • 繰り返す扁桃肥大、発熱を抑えられる   など

手術の際は電気メスなどを使用して口蓋扁桃を摘出しますが、1か月ほど経てば傷跡は粘膜に覆われて分かりづらくなります

手術のデメリット

前述の通り、扁桃を除去することでさまざまな症状が改善されますが、デメリットがあることも知っておく必要があるでしょう。

手術のデメリットとしては主に以下のようなことが挙げられます。

  • 術後すぐは強い痛みが出ることがある

  • 1週間程度の入院が必要

  • 一時的に味覚障害や喉の違和感が残ることがある

  • 術後出血が起こることがある   など

扁桃肥大の手術は全身麻酔で行いますが、手術後は飲み物や食べ物を飲み込むのが辛いほどの強い痛みが出ることがあります。この痛みは1~2週間程度続きますが、傷口が治れば痛みも治まってきます。

また、手術中は適切な処置が行えるように舌を押さえ付けているため、味覚障害や喉に違和感が出る場合もあります。

扁桃肥大の手術費用

扁桃肥大の手術費用

扁桃肥大の手術は健康保険が適用されます。3割負担の場合の手術費用の目安は以下の通りです。

扁桃肥大の手術費用目安(3割負担の場合)
約10~15万円(入院費用等含む)

扁桃肥大の手術では、通常1~2週間程度の入院が必要です。入院日数や手術内容、病院によって金額は変動するため、詳しくは手術を行う病院へご確認ください。
なお費用が高額となった場合には、高額療養費制度の対象となります。






まとめ

扁桃肥大は、「食べ物が飲み込めない」や「いびき」などの症状を引き起こす原因となります。

成人の扁桃肥大では病的肥大が主な原因となり、自然治癒することはほとんどありません。症状が悪化し腫れが大きくなると呼吸障害や食べ物を飲み込む際に障害を引き起こし、日常生活に大きな支障をきたす場合があります。
そのため気になる症状があれば、早めに適切な検査・治療を受けることが重要です。

矢富 正徳先生
矢富 正徳(やとみクリニック)
医師のコメント

お子さまでいびきや無呼吸があり、扁桃肥大がある場合は手術による摘出で大部分が改善できるため、症状の程度によっては手術を検討する意味があります。成人の方で、1年間に複数回の扁桃炎を反復する場合はやはり手術適応となります。成人のいびき、無呼吸も扁桃肥大があれば手術で改善できる可能性がありますが、お子さまと違い、肥満といった体型や、顎の大きさなども要因として加わるためお子さまより手術の改善率が低くなることに注意が必要です。扁桃肥大で手術を検討されれう場合は、耳鼻咽喉科専門医や睡眠専門医の意見をお聞きになり、判断をして頂くことが大事です。

医師のコメント

矢富 正徳先生
矢富 正徳(やとみクリニック)

お子さまでいびきや無呼吸があり、扁桃肥大がある場合は手術による摘出で大部分が改善できるため、症状の程度によっては手術を検討する意味があります。成人の方で、1年間に複数回の扁桃炎を反復する場合はやはり手術適応となります。成人のいびき、無呼吸も扁桃肥大があれば手術で改善できる可能性がありますが、お子さまと違い、肥満といった体型や、顎の大きさなども要因として加わるためお子さまより手術の改善率が低くなることに注意が必要です。扁桃肥大で手術を検討されれう場合は、耳鼻咽喉科専門医や睡眠専門医の意見をお聞きになり、判断をして頂くことが大事です。

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