「歯科医師こそが口元の健康と美に特化した専門家」予防歯科医・脇田奈々子先生の思い

2025年5月30日

「歯科医師こそが口元の健康と美に特化した専門家」予防歯科医・脇田奈々子先生の思い

2025年5月30日

株式会社メディコレが目指す、誰もが安心できる医療情報に触れることができる社会には、情報を監修する医師の力が欠かせません。今回は、医療法人あかり会歯科の脇田奈々子先生にお話を伺いました。

株式会社メディコレが目指す、誰もが安心できる医療情報に触れることができる社会には、情報を監修する医師の力が欠かせません。今回は、医療法人あかり会歯科の脇田奈々子先生にお話を伺いました。

歯科医師こそが口元の健康と美に特化した専門家」予防歯科医としての思い

――本日はお時間いただきありがとうございます!まず初めに、先生が歯科医を志した理由を教えてください。

脇田先生 私は宇宙開発やアンドロイドに興味を持っていましたので、高校2年までは工学部を志望していました。その後、人型ロボットをつくるには人体への理解が必要だと考え、やがて医学にも関心を持つようになりました。さらに親が医師だったこともあり、自然と医学部を目指すようになりました。

結果的に歯学部へ進学したのは実をいうと受験結果が理由でしたが、内服ではなく、処置によって治療結果がすぐに現れる点や、細かな作業が得意な自分の特性を活かせるという点で、今では歯科を選んで本当に良かったと感じています。

――確かに歯科治療の細かな作業は工学のエンジニアリングに通じるところがありますね。先生が予防歯科を専門にした理由はありますか?

脇田先生 決定的なきっかけがあったわけではありませんが、乳腺外科医だった父が、一時的な流行や利益に左右されず、誠実に患者と向き合い続ける姿に強く影響を受けてきました。私自身は最初、補綴や外科のような華やかでダイナミックな分野に惹かれていましたが、学びを深める中で「詰め物をしたら終わりではない」と気づき、根本原因を突き止める予防歯科に強く関心を持つようになりました。

阪大の予防歯科学教室では、研修医の後も医員として数年間在籍しました。 また、90歳を過ぎた今もステーキが大好物な祖父のように、最後まで美味しく食べられる人生をサポートしたいという想いも、予防歯科の道に進んだ原動力です。

また、自分自身が「きれいになりたい」という素直な気持ちを持っていたことがきっかけとなり、美容にも興味を持ち始めました。見た目だけではなく、科学的根拠と心のケアを大切にした“医療としての美容歯科”を追求したいと思っています。女性ならではの視点を活かしながら、これからも学びを深めていきたいですね。

――先生はクリニックで患者と向き合っていますが、普段の臨床の様子を教えてください。

脇田先生 現在は、保険診療から自費診療まで幅広く行っています。診療計画を立てるときに、自分の得意不得意で選択肢を狭めたくないという思いから、さまざまな分野に取り組んできました。結果的に、予防歯科からインプラント・矯正まで対応できるようになりました。

私は予防歯科出身でもあるため、一般歯科でも衛生士のような目線で考えることも多いです。特に、衛生士から歯周治療のアドバイスを求められたり、「SRP※1がうまくいかない」と助けを求められたときに、さっと難しい縁下歯石を取ってあげると、ヒーロー扱いされることもあり、実は私もそういう瞬間がとても嬉しかったりします。患者さんにとっても、スタッフにとっても頼れる存在でありたいと思いながら日々診療にあたっています。

※1 SRPとは、Scaling and Root Planningの略語で、歯垢や歯石を除去する一連の操作のことを指します。

――先生は臨床現場で大事にしていることはありますか?

脇田先生 ただ目の前の歯を治すのではなく、その背景にある生活習慣や全身の健康まで視野に入れて診ることを大切にしています。また、自分一人で完璧にできるとは思っていないので、必要に応じて専門医や他の先生方と連携することも大切にしています。

また私は、モザイクランプの講師やスパイス・ハーブの専門ブランド創設、ベリーダンスなど異業種にも幅広く関わっています。アメリカで飛行機のパイロットの資格も取得しているんですよ。一見関係なさそうに見えるこれらの活動も、美的感覚や栄養の知識、コミュニケーション力として普段の診療にしっかり活かされています。

さまざまな経験があるからこそ、より広い視野で患者さんに寄り添えると感じています。患者さんが抱える悩みに対して「今この人にとってベストな選択は何か」を常に考える診療を心がけています。

――パイロットとの資格まで持っている歯科医はなかなか聞いたことがありませんね。先生が最近注目していることはありますか?

脇田先生 昨年から美容歯科治療部門の立ち上げに携わり、治療と美容を融合させた医療に取り組んでいます。たとえば咬筋ボツリヌス治療は小顔目的のプチ整形のイメージが強いですが、食いしばりや補綴物の破損を防ぐ医療としての効果も高く、治療目的で行うことで患者さんの満足度も上がっています。一度受けると効果を感じてリピートされる方がほとんどです。 ヒアルロン酸やリップアートメイクも、コンプレックスの解消や心理的な自信につながる点で、医療としての価値があると感じています。また意識の低い患者さんでも、口元が綺麗になることで、段々歯にも興味をもつようになり、結果としてその後いわゆる「治療」に対しても前向きに取り組んでいただけるようになった患者さんもいます。心と身体、両面から健康にアプローチできる医療を目指しています。

――先生のVISIONを教えてください。

脇田先生 歯科医師こそが口元の健康と美に特化した専門家である、ということをもっと世の中に知ってもらいたいです。リップアートメイクが歯科麻酔で無痛で受けられるという事実も含め、ただ治すだけでない新しい歯科の可能性も発信していきたいと思っています。

私は、気軽に相談できて、尚且つ施術の必要性を医学的根拠を示しながらしっかり伝えてくれる「頼れるお姉さん」のような存在を目指しています。将来的には、カフェやサロン、糖尿病内科なども併設した、医科と歯科を融合した総合的な予防クリニックを作ることが夢です。

――先生はメディコレWEBの監修医として登録いただいていますが、どのような思いで協力していただいているのでしょうか?

脇田先生 医療従事者であっても、専門が違えばまったく知らない分野はたくさんあります。そんな私たちでも知識が及ばないことがあるのですから、一般の方にとってはなおさらです。だからこそ、科学や医学に真摯に向き合う専門家が、信頼できる情報を正しく届ける役割を果たすべきだと強く感じています。監修を通じて、少しでも社会に正確な医療情報を広める一助となれれば嬉しいです。

――最後に、この記事を読んでいる方にメッセージをお願いします

脇田先生 詰め物をしたから、インプラントを入れたから終わり――ではありません。なぜそうなったのか、その原因を一緒に考え、なんでもおいしく食べられる未来をつくっていくのが私たち歯科医師の仕事です。「口は健康の入口、魂の出口」と言われるように、口は食べる・話すだけでなく、心や生き方とも深く関わる大切な場所です。唇のくすみのような小さな悩みも、気軽に相談してもらえたら嬉しいです。関西のノリで「ちょっと聞いて〜」くらいの感じで、気軽に頼ってくださいね。

歯科医師こそが口元の健康と美に特化した専門家」予防歯科医としての思い

――本日はお時間いただきありがとうございます!まず初めに、先生が歯科医を志した理由を教えてください。

脇田先生 私は宇宙開発やアンドロイドに興味を持っていましたので、高校2年までは工学部を志望していました。その後、人型ロボットをつくるには人体への理解が必要だと考え、やがて医学にも関心を持つようになりました。さらに親が医師だったこともあり、自然と医学部を目指すようになりました。

結果的に歯学部へ進学したのは実をいうと受験結果が理由でしたが、内服ではなく、処置によって治療結果がすぐに現れる点や、細かな作業が得意な自分の特性を活かせるという点で、今では歯科を選んで本当に良かったと感じています。

――確かに歯科治療の細かな作業は工学のエンジニアリングに通じるところがありますね。先生が予防歯科を専門にした理由はありますか?

脇田先生 決定的なきっかけがあったわけではありませんが、乳腺外科医だった父が、一時的な流行や利益に左右されず、誠実に患者と向き合い続ける姿に強く影響を受けてきました。私自身は最初、補綴や外科のような華やかでダイナミックな分野に惹かれていましたが、学びを深める中で「詰め物をしたら終わりではない」と気づき、根本原因を突き止める予防歯科に強く関心を持つようになりました。

阪大の予防歯科学教室では、研修医の後も医員として数年間在籍しました。 また、90歳を過ぎた今もステーキが大好物な祖父のように、最後まで美味しく食べられる人生をサポートしたいという想いも、予防歯科の道に進んだ原動力です。

また、自分自身が「きれいになりたい」という素直な気持ちを持っていたことがきっかけとなり、美容にも興味を持ち始めました。見た目だけではなく、科学的根拠と心のケアを大切にした“医療としての美容歯科”を追求したいと思っています。女性ならではの視点を活かしながら、これからも学びを深めていきたいですね。

――先生はクリニックで患者と向き合っていますが、普段の臨床の様子を教えてください。

脇田先生 現在は、保険診療から自費診療まで幅広く行っています。診療計画を立てるときに、自分の得意不得意で選択肢を狭めたくないという思いから、さまざまな分野に取り組んできました。結果的に、予防歯科からインプラント・矯正まで対応できるようになりました。

私は予防歯科出身でもあるため、一般歯科でも衛生士のような目線で考えることも多いです。特に、衛生士から歯周治療のアドバイスを求められたり、「SRP※1がうまくいかない」と助けを求められたときに、さっと難しい縁下歯石を取ってあげると、ヒーロー扱いされることもあり、実は私もそういう瞬間がとても嬉しかったりします。患者さんにとっても、スタッフにとっても頼れる存在でありたいと思いながら日々診療にあたっています。

※1 SRPとは、Scaling and Root Planningの略語で、歯垢や歯石を除去する一連の操作のことを指します。

――先生は臨床現場で大事にしていることはありますか?

脇田先生 ただ目の前の歯を治すのではなく、その背景にある生活習慣や全身の健康まで視野に入れて診ることを大切にしています。また、自分一人で完璧にできるとは思っていないので、必要に応じて専門医や他の先生方と連携することも大切にしています。

また私は、モザイクランプの講師やスパイス・ハーブの専門ブランド創設、ベリーダンスなど異業種にも幅広く関わっています。アメリカで飛行機のパイロットの資格も取得しているんですよ。一見関係なさそうに見えるこれらの活動も、美的感覚や栄養の知識、コミュニケーション力として普段の診療にしっかり活かされています。

さまざまな経験があるからこそ、より広い視野で患者さんに寄り添えると感じています。患者さんが抱える悩みに対して「今この人にとってベストな選択は何か」を常に考える診療を心がけています。

――パイロットとの資格まで持っている歯科医はなかなか聞いたことがありませんね。先生が最近注目していることはありますか?

脇田先生 昨年から美容歯科治療部門の立ち上げに携わり、治療と美容を融合させた医療に取り組んでいます。たとえば咬筋ボツリヌス治療は小顔目的のプチ整形のイメージが強いですが、食いしばりや補綴物の破損を防ぐ医療としての効果も高く、治療目的で行うことで患者さんの満足度も上がっています。一度受けると効果を感じてリピートされる方がほとんどです。 ヒアルロン酸やリップアートメイクも、コンプレックスの解消や心理的な自信につながる点で、医療としての価値があると感じています。また意識の低い患者さんでも、口元が綺麗になることで、段々歯にも興味をもつようになり、結果としてその後いわゆる「治療」に対しても前向きに取り組んでいただけるようになった患者さんもいます。心と身体、両面から健康にアプローチできる医療を目指しています。

――先生のVISIONを教えてください。

脇田先生 歯科医師こそが口元の健康と美に特化した専門家である、ということをもっと世の中に知ってもらいたいです。リップアートメイクが歯科麻酔で無痛で受けられるという事実も含め、ただ治すだけでない新しい歯科の可能性も発信していきたいと思っています。

私は、気軽に相談できて、尚且つ施術の必要性を医学的根拠を示しながらしっかり伝えてくれる「頼れるお姉さん」のような存在を目指しています。将来的には、カフェやサロン、糖尿病内科なども併設した、医科と歯科を融合した総合的な予防クリニックを作ることが夢です。

――先生はメディコレWEBの監修医として登録いただいていますが、どのような思いで協力していただいているのでしょうか?

脇田先生 医療従事者であっても、専門が違えばまったく知らない分野はたくさんあります。そんな私たちでも知識が及ばないことがあるのですから、一般の方にとってはなおさらです。だからこそ、科学や医学に真摯に向き合う専門家が、信頼できる情報を正しく届ける役割を果たすべきだと強く感じています。監修を通じて、少しでも社会に正確な医療情報を広める一助となれれば嬉しいです。

――最後に、この記事を読んでいる方にメッセージをお願いします

脇田先生 詰め物をしたから、インプラントを入れたから終わり――ではありません。なぜそうなったのか、その原因を一緒に考え、なんでもおいしく食べられる未来をつくっていくのが私たち歯科医師の仕事です。「口は健康の入口、魂の出口」と言われるように、口は食べる・話すだけでなく、心や生き方とも深く関わる大切な場所です。唇のくすみのような小さな悩みも、気軽に相談してもらえたら嬉しいです。関西のノリで「ちょっと聞いて〜」くらいの感じで、気軽に頼ってくださいね。

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