「アレルギー患者が生活しやすい環境を作りたい」耳鼻咽喉科専門医・吉田沙絵子先生の思い

「アレルギー患者が生活しやすい環境を作りたい」耳鼻咽喉科専門医・吉田沙絵子先生の思い

2025年6月16日
「アレルギー患者が生活しやすい環境を作りたい」耳鼻咽喉科専門医・吉田沙絵子先生の思い

「アレルギー患者が生活しやすい環境を作りたい」耳鼻咽喉科専門医・吉田沙絵子先生の思い

2025年6月16日

株式会社メディコレが目指す、誰もが安心できる医療情報に触れることができる社会には、情報を監修する医師の力が欠かせません。今回は、武蔵浦和耳鼻咽喉科院長の吉田沙絵子先生にお話を伺いました。

株式会社メディコレが目指す、誰もが安心できる医療情報に触れることができる社会には、情報を監修する医師の力が欠かせません。今回は、武蔵浦和耳鼻咽喉科院長の吉田沙絵子先生にお話を伺いました。

アレルギー患者が生活しやすい環境を作りたい」耳鼻咽喉科専門医としての思い

――本日はお時間いただきありがとうございます!まず初めに、先生が医師を志した理由を教えてください。

吉田先生 私は小さい頃から国際協力をしたい気持ちが強く、ユニセフで働きたかったのです。ただ、色々と調べてみると、ユニセフの仕事が事務作業が多い職場であるとわかりました。私がしたいのは、どのような仕事なのかと立ち返り、直に接して人を助ける仕事がしたいと気づき、医師の道を志しました。今は環境もあり、国際協力には参加できていなのですが、夢の原点なので、いつかはやりたいと思っています。

――現在の専門に進んだ理由はありますか?

吉田先生 耳鼻科は一般的にはマイナーと呼ばれて、目立ちにくい科なので、自分の中でも始めは考えていませんでした。ただ、学生実習の時に耳鼻科を回った時に思っていた印象がガラリと変わりました。難聴で全く耳が聞こえなかった患者さんが、人工内耳をつけて、「聞こえます!」と喜んで泣いている姿を見て、耳鼻科ってすごい!と思いました。

今も耳鼻科に進んだことについては、大正解だったと思っています。後輩にも是非お勧めしたいです。感覚器のほとんどを見るので、対応する範囲も広いです。患者さんも子供から高齢者まで幅広い層の方がいらっしゃいます。

――クリニックではどのような診察が多いですか?

吉田先生 今はクリニックを開業しているので、やはり感冒症状、アレルギー症状を持つ患者さんが多いですね。私は耳を専門にしているので、特に耳のことでお悩みの患者様に来ていただけるとお力になれると思います。あとは、小児耳鼻科を謳っているので、お子さんが多く来ているのは特徴だと思います。患者さんの3割はお子さんなんですよ。家族皆さんで受診していただいている方もたくさんいます。

――先生が臨床で大事にしていることはありますか?

吉田先生 大事にしていることは、患者さんによく説明することです。患者さんは医学については専門外の方がほとんどですので、難しい専門用語などを使うと伝わりません。伝わらなければ、患者さんにとっては診てもらっていないのと同じですので、なるべく簡単な言葉で、伝えるではなく、伝わることを心がけています。

患者さんが治療の意味を理解していただくことは、治療の有効性にも大きく関係します。実は、なかなか薬を飲んでくれない患者さんも少なくありません。お薬の必要性をお話しして、早く治して治療を卒業してもらうことが大事だと伝えています。

――先生が気になっていることや、現在チャレンジしていることを教えてください。

吉田先生 花粉症などのアレルギーは日本の国民病だと思います。もっと皆さんが生活しやすくなるお手伝いをしたいですね。世の中には、医学的には疑問を持つ治療も溢れていて、そのような治療を実践してる方もいらっしゃいます。耳鼻科を受診していだければ、正しい治療法と正しい知識をお伝えできます。必ず患者様の利益になりますので、まずは是非耳鼻科を受診していただきたいです。

個人的には、今は子育ての真っ只中で、3歳と5歳の2人の子供の世話で、家に帰ると毎日戦場のようです。そして実は今年はもう1人、子供が増える予定なんです。

自分の子供が生まれて、子供の診療に厚みが出たと思います。子供を治療する本当の大変さが分かったというか、患者のお母さん達の苦労がわかりました。子供にとって、病院って恐怖でしかないですし、診察を嫌がるのも仕方ない事ですよね。それに、子供って薬を本当に飲んでくれないですよね。ゼリーに薬を混ぜてみても嫌だとか、気分で飲まないとか、我が家でも四苦八苦しています。

――先生のVISIONを教えてください。

吉田先生 耳鼻科は内科や小児科と比べると身近に感じる方が少ないのではないでしょうか。私は耳鼻科が患者さんにとって身近な存在でありたいと思います。また、当院は小児耳鼻科をやっていますが、子供は私たちの未来ですので、小さな変化から大きな疾患につながらないように、早期治療できるクリニックでありたいです。私も母としての一面もありますので、患者様のお母様が、ママ友に相談するような感覚で受診してもらえたらなと思います。

あとは、最近医者の働き方改革が話題に上ることが増えましたが、女性が医師として働きながらプライベートも充実できるビジョンを後輩に見せたいです。自分の仕事をセーブしないでも成立することを若い女性医師達に教えてあげたいですね。

私の夫は自営業で、在宅ワークが多めです。家事と育児は半々で、どちらが比重が高めということもありません。私の仕事にも非常に理解があり、今の働き方をできているのは夫の協力があってこそだと思っています。今年子供がもう1人増える予定ですが、産休育休はほぼ無しで、クリニックは通常営業の予定です。女医はやはり男性医師と結婚することが圧倒的に多いのですが、最近は医局が全面的に子育てをバックアップしてくれ、当直や勤務時間を男女問わず考慮してくれるところも増えてきています。女性は子育て中、仕事をセーブし、キャリアアップも諦めなくてはいけないという時代では無くなってきているのです。私はいち開業医ですが、それでも私の働き方が、一つのモデルケースになればと思っています。

――先生には普段からメディコレWEBで医師監修にご協力いただいていますが、医師が監修に協力する重要性を教えてください。

吉田先生 医療・健康情報を医師が監修することは、やはり大事だと思います。ネットを見ていると、「え!?」と思う記事が多い印象があります。特に自分の専門分野の記事を見ると、気になることが多いです。正しい知識を啓蒙すると言う観点から、専門の医師が監修することは大事だと思いますね。

―最後に、この記事を読んでいる方にメッセージをお願いします

吉田先生 耳鼻科は実はとても診療範囲の広い科です。ご自分の疾患が耳鼻科の領域とはわかっていない方もいるかもしれません。めまいや顔面神経麻痺などの疾患が、耳鼻科で治療できることを知らない方は多いのではないでしょうか。顔から上に問題があったら耳鼻科で治療ができることは多いので、何かご心配なことがあれば、まずは耳鼻科を受診していただければと思います。

あと、もしこの記事を医療機器を開発されているような方がご覧になっていたら、耳の中をクリアに見ることができる機械をぜひ作っていただきたいです。小さいファイバーのようなものがあればとても便利だと思います。耳鼻科だけではなく小児科の先生もこうした機器があれば嬉しいのではないかと思います。

アレルギー患者が生活しやすい環境を作りたい」耳鼻咽喉科専門医としての思い

――本日はお時間いただきありがとうございます!まず初めに、先生が医師を志した理由を教えてください。

吉田先生 私は小さい頃から国際協力をしたい気持ちが強く、ユニセフで働きたかったのです。ただ、色々と調べてみると、ユニセフの仕事が事務作業が多い職場であるとわかりました。私がしたいのは、どのような仕事なのかと立ち返り、直に接して人を助ける仕事がしたいと気づき、医師の道を志しました。今は環境もあり、国際協力には参加できていなのですが、夢の原点なので、いつかはやりたいと思っています。

――現在の専門に進んだ理由はありますか?

吉田先生 耳鼻科は一般的にはマイナーと呼ばれて、目立ちにくい科なので、自分の中でも始めは考えていませんでした。ただ、学生実習の時に耳鼻科を回った時に思っていた印象がガラリと変わりました。難聴で全く耳が聞こえなかった患者さんが、人工内耳をつけて、「聞こえます!」と喜んで泣いている姿を見て、耳鼻科ってすごい!と思いました。

今も耳鼻科に進んだことについては、大正解だったと思っています。後輩にも是非お勧めしたいです。感覚器のほとんどを見るので、対応する範囲も広いです。患者さんも子供から高齢者まで幅広い層の方がいらっしゃいます。

――クリニックではどのような診察が多いですか?

吉田先生 今はクリニックを開業しているので、やはり感冒症状、アレルギー症状を持つ患者さんが多いですね。私は耳を専門にしているので、特に耳のことでお悩みの患者様に来ていただけるとお力になれると思います。あとは、小児耳鼻科を謳っているので、お子さんが多く来ているのは特徴だと思います。患者さんの3割はお子さんなんですよ。家族皆さんで受診していただいている方もたくさんいます。

――先生が臨床で大事にしていることはありますか?

吉田先生 大事にしていることは、患者さんによく説明することです。患者さんは医学については専門外の方がほとんどですので、難しい専門用語などを使うと伝わりません。伝わらなければ、患者さんにとっては診てもらっていないのと同じですので、なるべく簡単な言葉で、伝えるではなく、伝わることを心がけています。

患者さんが治療の意味を理解していただくことは、治療の有効性にも大きく関係します。実は、なかなか薬を飲んでくれない患者さんも少なくありません。お薬の必要性をお話しして、早く治して治療を卒業してもらうことが大事だと伝えています。

――先生が気になっていることや、現在チャレンジしていることを教えてください。

吉田先生 花粉症などのアレルギーは日本の国民病だと思います。もっと皆さんが生活しやすくなるお手伝いをしたいですね。世の中には、医学的には疑問を持つ治療も溢れていて、そのような治療を実践してる方もいらっしゃいます。耳鼻科を受診していだければ、正しい治療法と正しい知識をお伝えできます。必ず患者様の利益になりますので、まずは是非耳鼻科を受診していただきたいです。

個人的には、今は子育ての真っ只中で、3歳と5歳の2人の子供の世話で、家に帰ると毎日戦場のようです。そして実は今年はもう1人、子供が増える予定なんです。

自分の子供が生まれて、子供の診療に厚みが出たと思います。子供を治療する本当の大変さが分かったというか、患者のお母さん達の苦労がわかりました。子供にとって、病院って恐怖でしかないですし、診察を嫌がるのも仕方ない事ですよね。それに、子供って薬を本当に飲んでくれないですよね。ゼリーに薬を混ぜてみても嫌だとか、気分で飲まないとか、我が家でも四苦八苦しています。

――先生のVISIONを教えてください。

吉田先生 耳鼻科は内科や小児科と比べると身近に感じる方が少ないのではないでしょうか。私は耳鼻科が患者さんにとって身近な存在でありたいと思います。また、当院は小児耳鼻科をやっていますが、子供は私たちの未来ですので、小さな変化から大きな疾患につながらないように、早期治療できるクリニックでありたいです。私も母としての一面もありますので、患者様のお母様が、ママ友に相談するような感覚で受診してもらえたらなと思います。

あとは、最近医者の働き方改革が話題に上ることが増えましたが、女性が医師として働きながらプライベートも充実できるビジョンを後輩に見せたいです。自分の仕事をセーブしないでも成立することを若い女性医師達に教えてあげたいですね。

私の夫は自営業で、在宅ワークが多めです。家事と育児は半々で、どちらが比重が高めということもありません。私の仕事にも非常に理解があり、今の働き方をできているのは夫の協力があってこそだと思っています。今年子供がもう1人増える予定ですが、産休育休はほぼ無しで、クリニックは通常営業の予定です。女医はやはり男性医師と結婚することが圧倒的に多いのですが、最近は医局が全面的に子育てをバックアップしてくれ、当直や勤務時間を男女問わず考慮してくれるところも増えてきています。女性は子育て中、仕事をセーブし、キャリアアップも諦めなくてはいけないという時代では無くなってきているのです。私はいち開業医ですが、それでも私の働き方が、一つのモデルケースになればと思っています。

――先生には普段からメディコレWEBで医師監修にご協力いただいていますが、医師が監修に協力する重要性を教えてください。

吉田先生 医療・健康情報を医師が監修することは、やはり大事だと思います。ネットを見ていると、「え!?」と思う記事が多い印象があります。特に自分の専門分野の記事を見ると、気になることが多いです。正しい知識を啓蒙すると言う観点から、専門の医師が監修することは大事だと思いますね。

―最後に、この記事を読んでいる方にメッセージをお願いします

吉田先生 耳鼻科は実はとても診療範囲の広い科です。ご自分の疾患が耳鼻科の領域とはわかっていない方もいるかもしれません。めまいや顔面神経麻痺などの疾患が、耳鼻科で治療できることを知らない方は多いのではないでしょうか。顔から上に問題があったら耳鼻科で治療ができることは多いので、何かご心配なことがあれば、まずは耳鼻科を受診していただければと思います。

あと、もしこの記事を医療機器を開発されているような方がご覧になっていたら、耳の中をクリアに見ることができる機械をぜひ作っていただきたいです。小さいファイバーのようなものがあればとても便利だと思います。耳鼻科だけではなく小児科の先生もこうした機器があれば嬉しいのではないかと思います。

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