「インプラントを世界からなくしたい」歯科医・高津光雄先生の思い

「インプラントを世界からなくしたい」歯科医・高津光雄先生の思い

2025年6月11日
「インプラントを世界からなくしたい」歯科医・高津光雄先生の思い

「インプラントを世界からなくしたい」歯科医・高津光雄先生の思い

2025年6月11日

株式会社メディコレが目指す、誰もが安心できる医療情報に触れることができる社会には、情報を監修する医師の力が欠かせません。今回は、みつおデンタルクリニック院長の高津光雄先生にお話を伺いました。

株式会社メディコレが目指す、誰もが安心できる医療情報に触れることができる社会には、情報を監修する医師の力が欠かせません。今回は、みつおデンタルクリニック院長の高津光雄先生にお話を伺いました。

インプラントを世界からなくしたい」歯科医としての思い

――本日はお時間いただきありがとうございます!まず初めに、先生が歯科医を志した理由を教えてください。

高津先生 私は祖父が歯科医として働いていたので、祖父の影響で歯科医を目指しました。私自身も子供の時に乳歯を抜いてもらったことがあるのですが、ありがたいと思いました。また、祖父のクリニックに患者さんが多く来ていて、多くの患者さんが祖父に感謝する様子を見ていたのです。

――クリニックを開業したきっかけを教えてください。

高津先生 私は最初、インプラントを学んでいましたが、学びを進めるうちに、インプラントで治療するよりも、歯を残す方が患者さんが喜ぶことがわかりました。この気付きを得た後は、歯を残すための技術や知識を学んできました。

歯を残すためには治療と同じくらい検査も大事です。虫歯など歯の異変を早く見つけたほうが長持ちしやすいので、検査で状態を把握することは大事なのです。患者さんにこうした視点をきちんと伝えていきたいと思い、クリニックを開業することにしました。クリニックではSNSなども活用して、こうした情報を伝えています。

――クリニックではどのような診察が多いですか?

高津先生 当院では、CTや顕微鏡で精密検査して、虫歯などの疾患を見つけて、早期に虫歯治療や根管治療をし、なるべく歯と神経を抜かないように治療しています。歯と神経を抜かない事で、将来セラミックやインプラント治療が必要にならない事を意識しています。早期発見・早期治療がモットーですね。

――先生が臨床で大事にしていることはありますか?

高津先生 虫歯にアプローチする時、どうしても健康な歯も削ってしまうことがあるのですが、なるべく健康な歯を削らずに虫歯を治療することを心がけています。根管治療については、治療が失敗すれば歯を抜くことになるので、精密さを追い求めています。

虫歯治療は失敗したら神経を抜くことになるので、将来的に歯を失うリスクが上がり、根管治療は失敗したらすぐに歯を抜くことに直結してしまいます。私はなるべく歯を残したいと思っているので、こうした点は大事にしています。

――先生が現在チャレンジしていることを教えてください。

高津先生 現在チャレンジしていることは、虫歯治療を自費診療で提供することです。当院では2025年3月から虫歯治療を自費化していて、2万5,000円の費用をいただいています。日本以外の国では通常の金額です。自費診療として費用をいただくことで、通常のクリニックよりもしっかり時間をかけて治療に当たることができます。虫歯治療を保険診療で行うと自己負担は1,500円ほどです。クリニック経営を考えると、1人あたりの診察時間は30分程度と短くなります。それが治療の質が低くなり、歯と神経を抜く大きな原因となるのです。当院では1回の診察で1時間半ほどかけています。神経に近いケースやサイズが大きい虫歯の場合は2時間ほど治療することもあります。

自費診療はお金儲けのイメージが強いですが、虫歯の段階で丁寧に治療して将来の歯を残すという当院の治療方針を実現するためには必要なことなのです。虫歯治療などを丁寧にしないと、将来的にインプラント治療など高額な治療が必要になる可能性が高まります。2万5,000円を虫歯治療にかけ、将来かかるかもしれない40〜50万円ほどのインプラント治療を不要にする、という考え方です。

患者さんに受け入れられない可能性ももちろんあります。しかし、こうした治療方法が当たり前の世の中にならないと、日本の歯医者は信頼されなくなると思っています。また、当院でこの料金体系を患者さんが受け入れていただいたことを示すことができれば、全国の同業者にも1つの選択肢として示すことができると思っています。

――先生のVISIONを教えてください。

高津先生 私は、インプラントを世界からなくしたいです。虫歯治療と根管治療を丁寧に行えば、インプラント治療を行う必要が無くなります。虫歯治療や根管治療に対して十分なケアを提供できる費用をいただき、セラミック治療やインプラント治療が無くなる世界にしたいです。

保険治療を否定するわけでは決してありませんが、虫歯治療にかかる費用が安いから簡単な治療だと思われているように感じています。私は、このイメージを変えていきたいです。

――先生には普段からメディコレWEBで医師監修にご協力いただいていますが、医師が監修に協力する重要性を教えてください。

高津先生 ネットだとなんでも書けますよね。しかし専門的な知識がある人の意見を聞いて、医療従事者が監修したというお墨付きがある記事の方が断然価値があると思います。もしも私が病気になったら、専門家の監修を受けている記事しか読まないと思います。こうした信頼性を高めるためにも、専門家の監修は必要になると思います。

―最後に、この記事を読んでいる方にメッセージをお願いします

高津先生 患者さんには、なるべく質の高い歯科治療を受けてほしいです。ご自宅から近いという理由だけではなく、その歯科クリニックに行く理由を時間をかけて情報収集してほしいと思います。クリニックごとに得意な治療も違いますし、考え方も違うので、ご自身に合ったクリニックを選んでいただきたいですね。

インプラントを世界からなくしたい」歯科医としての思い

――本日はお時間いただきありがとうございます!まず初めに、先生が歯科医を志した理由を教えてください。

高津先生 私は祖父が歯科医として働いていたので、祖父の影響で歯科医を目指しました。私自身も子供の時に乳歯を抜いてもらったことがあるのですが、ありがたいと思いました。また、祖父のクリニックに患者さんが多く来ていて、多くの患者さんが祖父に感謝する様子を見ていたのです。

――クリニックを開業したきっかけを教えてください。

高津先生 私は最初、インプラントを学んでいましたが、学びを進めるうちに、インプラントで治療するよりも、歯を残す方が患者さんが喜ぶことがわかりました。この気付きを得た後は、歯を残すための技術や知識を学んできました。

歯を残すためには治療と同じくらい検査も大事です。虫歯など歯の異変を早く見つけたほうが長持ちしやすいので、検査で状態を把握することは大事なのです。患者さんにこうした視点をきちんと伝えていきたいと思い、クリニックを開業することにしました。クリニックではSNSなども活用して、こうした情報を伝えています。

――クリニックではどのような診察が多いですか?

高津先生 当院では、CTや顕微鏡で精密検査して、虫歯などの疾患を見つけて、早期に虫歯治療や根管治療をし、なるべく歯と神経を抜かないように治療しています。歯と神経を抜かない事で、将来セラミックやインプラント治療が必要にならない事を意識しています。早期発見・早期治療がモットーですね。

――先生が臨床で大事にしていることはありますか?

高津先生 虫歯にアプローチする時、どうしても健康な歯も削ってしまうことがあるのですが、なるべく健康な歯を削らずに虫歯を治療することを心がけています。根管治療については、治療が失敗すれば歯を抜くことになるので、精密さを追い求めています。

虫歯治療は失敗したら神経を抜くことになるので、将来的に歯を失うリスクが上がり、根管治療は失敗したらすぐに歯を抜くことに直結してしまいます。私はなるべく歯を残したいと思っているので、こうした点は大事にしています。

――先生が現在チャレンジしていることを教えてください。

高津先生 現在チャレンジしていることは、虫歯治療を自費診療で提供することです。当院では2025年3月から虫歯治療を自費化していて、2万5,000円の費用をいただいています。日本以外の国では通常の金額です。自費診療として費用をいただくことで、通常のクリニックよりもしっかり時間をかけて治療に当たることができます。虫歯治療を保険診療で行うと自己負担は1,500円ほどです。クリニック経営を考えると、1人あたりの診察時間は30分程度と短くなります。それが治療の質が低くなり、歯と神経を抜く大きな原因となるのです。当院では1回の診察で1時間半ほどかけています。神経に近いケースやサイズが大きい虫歯の場合は2時間ほど治療することもあります。

自費診療はお金儲けのイメージが強いですが、虫歯の段階で丁寧に治療して将来の歯を残すという当院の治療方針を実現するためには必要なことなのです。虫歯治療などを丁寧にしないと、将来的にインプラント治療など高額な治療が必要になる可能性が高まります。2万5,000円を虫歯治療にかけ、将来かかるかもしれない40〜50万円ほどのインプラント治療を不要にする、という考え方です。

患者さんに受け入れられない可能性ももちろんあります。しかし、こうした治療方法が当たり前の世の中にならないと、日本の歯医者は信頼されなくなると思っています。また、当院でこの料金体系を患者さんが受け入れていただいたことを示すことができれば、全国の同業者にも1つの選択肢として示すことができると思っています。

――先生のVISIONを教えてください。

高津先生 私は、インプラントを世界からなくしたいです。虫歯治療と根管治療を丁寧に行えば、インプラント治療を行う必要が無くなります。虫歯治療や根管治療に対して十分なケアを提供できる費用をいただき、セラミック治療やインプラント治療が無くなる世界にしたいです。

保険治療を否定するわけでは決してありませんが、虫歯治療にかかる費用が安いから簡単な治療だと思われているように感じています。私は、このイメージを変えていきたいです。

――先生には普段からメディコレWEBで医師監修にご協力いただいていますが、医師が監修に協力する重要性を教えてください。

高津先生 ネットだとなんでも書けますよね。しかし専門的な知識がある人の意見を聞いて、医療従事者が監修したというお墨付きがある記事の方が断然価値があると思います。もしも私が病気になったら、専門家の監修を受けている記事しか読まないと思います。こうした信頼性を高めるためにも、専門家の監修は必要になると思います。

―最後に、この記事を読んでいる方にメッセージをお願いします

高津先生 患者さんには、なるべく質の高い歯科治療を受けてほしいです。ご自宅から近いという理由だけではなく、その歯科クリニックに行く理由を時間をかけて情報収集してほしいと思います。クリニックごとに得意な治療も違いますし、考え方も違うので、ご自身に合ったクリニックを選んでいただきたいですね。

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