「健診から始まる予防医療の実践と啓発を行いたい」日本人間ドック・予防医療学会認定医、木村香菜先生の思い

「健診から始まる予防医療の実践と啓発を行いたい」日本人間ドック・予防医療学会認定医、木村香菜先生の思い

2025年6月12日
「健診から始まる予防医療の実践と啓発を行いたい」日本人間ドック・予防医療学会認定医、木村香菜先生の思い

「健診から始まる予防医療の実践と啓発を行いたい」日本人間ドック・予防医療学会認定医、木村香菜先生の思い

2025年6月12日

株式会社メディコレが目指す、誰もが安心できる医療情報に触れることができる社会には、情報を監修する医師の力が欠かせません。今回は、名古屋市内の健診クリニックで勤務する木村香菜先生にお話を伺いました。

株式会社メディコレが目指す、誰もが安心できる医療情報に触れることができる社会には、情報を監修する医師の力が欠かせません。今回は、名古屋市内の健診クリニックで勤務する木村香菜先生にお話を伺いました。

「健診から始まる予防医療の実践と啓発を行いたい」日本人間ドック・予防医療学会認定医としての思い

――本日はお時間いただきありがとうございます!まず初めに、先生が医師を志した理由を教えてください。

木村先生 私は特に両親が医師であったというわけでもなく、幼い頃から医師を目指していたわけでもありませんでした。ただ、身内や親戚には薬剤師や看護師、製薬会社の社員、など、医療業界で働く者もいました。高校生で進路選択を考える時期に、果たして自分がどのような仕事をしたいか考えました。その時に、人の役に立つ仕事がいいと思ったのです。もちろん、どのような仕事も他人の悩み事を解決するためにあります。しかし、私は直接的に、すぐにわかるような形で他人の手助けができるような職業に就きたいと思いました。そして、医師になりたいと志すようになったのです。

――現在の専門に進んだ理由はありますか?

木村先生 私はもともと、放射線治療専門医として勤務しておりました。現在も、非常勤ではありますが放射線治療分野に携わっています。医学部では、様々な診療科を紹介いただく時間が設けられているのですが、その中で放射線科、特に治療の分野の紹介での一コマで「放射線治療によって、肺がんを切らずに治すことができた」というものがありました。当時の私は、「患者さんにとって少ない負担でがん治療ができるなんて素晴らしい」と感動しました。そうして放射線治療の道を歩み始めたのですが、妊娠出産などを経て、予防医学にも興味が出てきました。そうして、公衆衛生分野に、さらに健診の分野に進みました。

――クリニックではどのような診察が多いですか?

木村先生 現在は、基本的には健康診断や人間ドックを受けにきた方への問診の他、診察や結果の説明をしています。大半の方は特に問題ないのですが、中には早めに専門医療機関を受診すべき方もいます。そういった方に、わかりやすく現在の状況を伝えることを工夫しながら、日々業務にあたっています。また、非常勤医として、放射線治療分野にも携わっています。こちらでは、最新の放射線治療技術などを学び、実践させていただいています。

――先生が臨床で大事にしていることはありますか?

木村先生 健康診断の問診や診察は、ともすれば流れ作業になってしまいがちです。なるべくそういった印象を与えないように、丁寧に受け答えするようにしています。また、血液結果の説明の際にも、医療の分野の知識があまりない方に対してもわかりやすい言葉を使うようにしています。また、常に医学的な情報はアップデートされています。知識の習得を怠らないように勉強することも欠かさないようにしています。

――先生が気になっていることや、現在チャレンジしていることを教えてください。

木村先生 今までのキャリアの中では、1年に1本論文を書くようにがんばっていました。健診分野ではまだ研究が行えていないので、今後何かを突き詰めた研究ができればと思っています。

――先生のVISIONを教えてください。

木村先生 私の目指すビジョンは、「健診から始まる予防医療の実践と啓発」です。臨床現場で、「あと少し早く気づいていれば・・・」というケースに何度も出会いました。だからこそ、健診の限られた診察時間でも、小さなサインを見逃さず、生活習慣や今後のリスクに気づくきっかけを提供したいと考えています。

また、医師としての経験を活かし、現在ライティングや発信活動も行っています。こうした活動を通じて、予防医療の重要性を社会に伝えていくこともライフワークのひとつです。

――先生には普段からメディコレWEBで医師監修にご協力いただいていますが、医師が監修に協力する重要性を教えてください。

木村先生 メディコレWEBでの監修には、「正しい情報がわかりやすく届く社会をつくりたい」という思いで協力しています。ネットには誤情報や不安をあおる内容も多く、一般の方が正確な医療情報にたどり着くのは簡単ではありません。だからこそ、医師として科学的根拠に基づいた内容を丁寧にチェックし、安心して読める記事に仕上げることが大切だと考えています。

医療従事者が健康記事に関与する意義は、まさに「正確さ」と「信頼性」を守ることにあります。専門的な知識を持つ私たちが関わることで、読者が誤った判断をせず、必要な医療につながる可能性が広がると信じています。

―最後に、この記事を読んでいる方にメッセージをお願いします

木村先生 健診の診察で「こんな短時間で何がわかるの?」と聞かれたことがあります。たしかに数分ですが、私たちは白目の色、まぶたの裏、首の腫れ、聴診音など、全身の“小さなサイン”を見逃さないようにしています。この記事を通じて、「健診にも意味があるんだ」と感じてもらえたらうれしいです。

「健診から始まる予防医療の実践と啓発を行いたい」日本人間ドック・予防医療学会認定医としての思い

――本日はお時間いただきありがとうございます!まず初めに、先生が医師を志した理由を教えてください。

木村先生 私は特に両親が医師であったというわけでもなく、幼い頃から医師を目指していたわけでもありませんでした。ただ、身内や親戚には薬剤師や看護師、製薬会社の社員、など、医療業界で働く者もいました。高校生で進路選択を考える時期に、果たして自分がどのような仕事をしたいか考えました。その時に、人の役に立つ仕事がいいと思ったのです。もちろん、どのような仕事も他人の悩み事を解決するためにあります。しかし、私は直接的に、すぐにわかるような形で他人の手助けができるような職業に就きたいと思いました。そして、医師になりたいと志すようになったのです。

――現在の専門に進んだ理由はありますか?

木村先生 私はもともと、放射線治療専門医として勤務しておりました。現在も、非常勤ではありますが放射線治療分野に携わっています。医学部では、様々な診療科を紹介いただく時間が設けられているのですが、その中で放射線科、特に治療の分野の紹介での一コマで「放射線治療によって、肺がんを切らずに治すことができた」というものがありました。当時の私は、「患者さんにとって少ない負担でがん治療ができるなんて素晴らしい」と感動しました。そうして放射線治療の道を歩み始めたのですが、妊娠出産などを経て、予防医学にも興味が出てきました。そうして、公衆衛生分野に、さらに健診の分野に進みました。

――クリニックではどのような診察が多いですか?

木村先生 現在は、基本的には健康診断や人間ドックを受けにきた方への問診の他、診察や結果の説明をしています。大半の方は特に問題ないのですが、中には早めに専門医療機関を受診すべき方もいます。そういった方に、わかりやすく現在の状況を伝えることを工夫しながら、日々業務にあたっています。また、非常勤医として、放射線治療分野にも携わっています。こちらでは、最新の放射線治療技術などを学び、実践させていただいています。

――先生が臨床で大事にしていることはありますか?

木村先生 健康診断の問診や診察は、ともすれば流れ作業になってしまいがちです。なるべくそういった印象を与えないように、丁寧に受け答えするようにしています。また、血液結果の説明の際にも、医療の分野の知識があまりない方に対してもわかりやすい言葉を使うようにしています。また、常に医学的な情報はアップデートされています。知識の習得を怠らないように勉強することも欠かさないようにしています。

――先生が気になっていることや、現在チャレンジしていることを教えてください。

木村先生 今までのキャリアの中では、1年に1本論文を書くようにがんばっていました。健診分野ではまだ研究が行えていないので、今後何かを突き詰めた研究ができればと思っています。

――先生のVISIONを教えてください。

木村先生 私の目指すビジョンは、「健診から始まる予防医療の実践と啓発」です。臨床現場で、「あと少し早く気づいていれば・・・」というケースに何度も出会いました。だからこそ、健診の限られた診察時間でも、小さなサインを見逃さず、生活習慣や今後のリスクに気づくきっかけを提供したいと考えています。

また、医師としての経験を活かし、現在ライティングや発信活動も行っています。こうした活動を通じて、予防医療の重要性を社会に伝えていくこともライフワークのひとつです。

――先生には普段からメディコレWEBで医師監修にご協力いただいていますが、医師が監修に協力する重要性を教えてください。

木村先生 メディコレWEBでの監修には、「正しい情報がわかりやすく届く社会をつくりたい」という思いで協力しています。ネットには誤情報や不安をあおる内容も多く、一般の方が正確な医療情報にたどり着くのは簡単ではありません。だからこそ、医師として科学的根拠に基づいた内容を丁寧にチェックし、安心して読める記事に仕上げることが大切だと考えています。

医療従事者が健康記事に関与する意義は、まさに「正確さ」と「信頼性」を守ることにあります。専門的な知識を持つ私たちが関わることで、読者が誤った判断をせず、必要な医療につながる可能性が広がると信じています。

―最後に、この記事を読んでいる方にメッセージをお願いします

木村先生 健診の診察で「こんな短時間で何がわかるの?」と聞かれたことがあります。たしかに数分ですが、私たちは白目の色、まぶたの裏、首の腫れ、聴診音など、全身の“小さなサイン”を見逃さないようにしています。この記事を通じて、「健診にも意味があるんだ」と感じてもらえたらうれしいです。

医師監修の専門メディア メディコレNEWS

メディコレNEWSは、医師監修の方法や対象になるコンテンツの種類、メリットなどの情報をお伝えする、医師監修の専門メディアです。医師の専門性や信頼性をプラスして、コンバージョンを最大化するための情報をお伝えします。

Copyright © 株式会社メディコレ All Rights Reserved.

医師監修の専門メディア メディコレNEWS

メディコレNEWSは、医師監修の方法や対象になるコンテンツの種類、メリットなどの情報をお伝えする、医師監修の専門メディアです。医師の専門性や信頼性をプラスして、コンバージョンを最大化するための情報をお伝えします。

Copyright © 株式会社メディコレ All Rights Reserved.