【医師監修】整体院などのセラピスト向けの活用事例「メディコレWEB for セラピスト」

2024.09.09

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医療・健康コンテンツへの医師監修は、時には命に関わる領域である医療・健康コンテンツへの信頼性を担保するためには大きな意味を持ちます。こうした医師監修をオンラインで完結できるサービスが「メディコレWEB」ですが、実はコンテンツへの医師監修以外の便利な機能があります。

今回の記事では、メディコレWEBの「専門家へのQ&A」機能を、整体やマッサージ施設などで働くセラピスト向けにアレンジした「メディコレWEB for セラピスト」という仕組みについて紹介していきます

メディコレWEB for セラピストとは

「メディコレWEB for セラピスト」は、整体やマッサージ、フィットネス施設で働く方が、いつでも医師に質問して、迅速な回答を得ることができるサービスです。「メディコレWEB for セラピスト」は山形県で整骨院や整体院を展開している株式会社シーリングと協議をする中で浮かび上がった、セラピストが抱える3つの悩みを解消するために誕生しました。

「メディコレWEB for セラピスト」が解決したい3つの悩み

①禁忌対応などのマニュアルがない

ぎっくり腰やアトピー患者の方など、マッサージなどの施術を実施していいか判断することが難しいシーンがあります。しかし事前に禁忌対応などのマニュアルを用意することができていない事業者は少なくありません。事前に禁忌への対応ができていないことは、トラブルの原因にもなるので対策が必要です。

②イレギュラーな対応が難しい

施術中に気分が悪くなった方、健康に関する専門的な質問を利用者から受けることがあります。中には医師ではないと対応できないものもあり、対応に困るケースも出てくる場合もあります。

③医学的な専門知識を増やす方法が限られる

施術に役立つ解剖学などの知識や、普段実施している施術に対して医師がどのように考えたり、評価しているか確認したいというケースがあります。オンライン上のセミナーなど情報を得る方法は存在していますが、ピンポイントで欲しい情報は中々見つかりません。

3つの悩みへのメディコレWEBのアプローチ

こうした3つの悩みを解消するために、「メディコレWEB for セラピスト」では、メディコレWEBの「専門家Q&A」などを活用して、以下のソリューションを提案しています。

①禁忌対応などのマニュアルを無料提供

禁忌対応がない施設のために、全項目を医師が監修した禁忌マニュアルを無償で提供します。治療現場で判断に迷いやすい約40の項目をピックアップしています。禁忌マニュアルの項目例は以下です。

・ギックリ腰時の施術可否&望ましい施術
・外傷に関連する疼痛時の施術可否
・寝違えで首が動かせない場時の施術可否
・五十肩の痛みが強い場合の施術可否
・妊婦へ対しての施術可否
・皮膚疾患(アトピーなど)の場合の施術可否
・基礎疾患を有する患者への施術可否
など

また、禁忌マニュアルは毎年更新していきます。

②イレギュラー対応に医師の知見を活用

患者から健康に関する専門的な質問を利用者から受けたり、施術について急ぎ確認したいなどの場合、メディコレWEBの「専門家Q&A」を活用することでスピーディに医師の見解を得ることができます。また、メディコレWEBのユーザーアカウントにはこれまでのQ&Aの履歴がまとめられるので、独自のQ&A集を作成することが可能です。このQ&Aは事業所内の知見共有にも活用が可能です。

③医学的な知識を増やす機会を提供

メディコレWEBの「専門家Q&A」を自身やスタッフの知見を増やす目的で使うことができます。履歴はアカウントごとに蓄積されるので、いつでも見返すことができる独自のマニュアルになります。また、解剖学など治療に役立つテーマのセミナーもアレンジすることが可能です。(オプションになるため別料金が必要)

メディコレWEBの専門家Q&Aで実際に相談された内容

ここからは「メディコレWEB for セラピスト」で実際に行われたQ&Aの中から、3つの事例をピックアップして紹介します。実際の回答には実名・プロフィール・写真が表示されています。

CASE① 脊柱管狭窄症手術後の運動療法について

質問者:ヨガスタジオのインストラクター

質問 

脊柱管狭窄症手術後の運動療法について医学的な見地からコメント頂きたいです、どうぞよろしくお願い致します。

医師回答 

脊柱管狭窄症とは、脊髄が通るトンネルを形成している脊柱管が加齢や今までの負担等により背骨が変形し、その変形によって脊柱管を圧迫してしまうことによって起こる疾患です。
脊柱管狭窄症の場合に行う筋トレなど運動療法のポイントは、脊椎にかかる負担を減らすために、腹筋や背筋といった体幹(インナーマッスル)の筋肉を鍛えることが重要です。
また、脊柱管狭窄症のストレッチの重要な目的は、狭くなっている神経の通り道を広げて、神経の圧迫を取り除く、あるいは腰や足の付け根の関節の動きを妨げる筋肉の凝りをほぐすというポイントがあります。
ストレッチポールなど背中をサポートしながら行う運動は、脊柱管狭窄症の症状が安定的であれば実施可能です。脊柱管狭窄症の場合に、ストレッチポールを行う方法としては、ストレッチポールを使用しながら入念に広範囲にストレッチをすることで、道具をまったく使わないでストレッチを実施するよりも効果的に運動療法を実践することが出来ると期待されています。

CASE② 開頭血種除去術後の癲癇(てんかん)について 

質問者:リバビリ施設の理学療法士

質問 

脳卒中の患者様へ退院後の在宅生活期のリハビリを実施しています。患者様が、脳出血後、開頭血種除去術をしました。退院後、何度か癲癇(てんかん)を繰り返しており、抗癲癇薬で調整中です。
出血が大きい方が癲癇は起こりやすいということはありますか?また、外科的手術後の方が癲癇が起こりやすい等の傾向はあるのでしょうか?

医師回答 

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsnt/37/4/37_508/_pdf/-char/ja
https://www.nms.ac.jp/sh/jmanms/pdf/018040329.pdf
基本的には脳出血後はCAVEスコアとか脳梗塞後はSelectスコアに従って考えていますが、皮質にダメージがあれば、てんかんは起きやすいでしょう。出血であれば、CAVEスコアなので、皮質を含む、若年である、血腫が10ml以上、早期てんかんがある、という4点満点で、てんかん起きやすいか判別してます。
血腫除去は皮質をぶっこわして取りに行きますから、皮質を含みます。血腫も大きいです。なので、2点は少なくともあるので、てんかんは起きやすいです。

CASE③ 頭部の施術中の振戦について

質問者:整体院の整体師

質問 

仰臥位で頭部を施術中に頭頂部を押すと頭部が振戦し始めるお客様がいらっしゃいます。一度だけではなく定期的にご来店されるお客様なのですが毎回同様の状態になります。頭部全体や頭頂部以外を押してもそのような振戦はみられないのですが、頭頂部を押したときのみにみられます。
なぜこのような振戦が起きるのかと、施術をしても良いのか見解をお教えいただければと思います。

医師回答 

通常の頭部振戦と思います。何もしなくても振戦が起きる人もいれば、特定の状況下において振戦が起きる人もいます。例えば書痙のように、文字を書くときだけ震えてしまう、といったような感じです。
原因としては、大脳基底核の運動調節回路におけるドーパミンの産生や授受の異常が考えられます。ただ、歩行などの日常疾患にそれほど問題なければ、経過観察になるのが通常です。これの酷い状態が、Parkinson病などの病気になります。手や頭が何らかの条件において、震えることはよくあることです。施術は問題ないと思います。もし歩行や字を書いたりものを食べるなど、通常の状態でも頭部振戦などで困ってるならば、神経内科受診を勧めてください。

いずれのケースでも、依頼者の質問に対して専門の医師が具体的かつ丁寧に回答をしていました。こうした回答を参考にすることで、利用者に対して適切な対応ができたということです。

サービス利用者が感じた導入メリット

サービスの利用者からが導入を検討する際に、感じた3つのメリットを紹介していきます。

①顧客満足度の向上による売り上げUP

禁忌対応マニュアル+医師との連携で、より丁寧な接客を提供する環境を整えることができます。その結果、顧客満足度を高めてリピーターを増やし、売り上げも増加することが期待されています。

②医師サポートでブランディングUP

メディコレWEBを通じたサポートを医師から受けることで、HPなどで「医師サポート体制」を明記することができます。しっかりと実態が伴ったサポート体制を説明することで、信頼性を向上させ新規顧客獲得にも期待されています。

③従業員へのサポート体制で離職率DOWN

従業員がスキルアップできる環境を整えることは、離職を防止する観点からも重要です。施術のテクニックを事業所内で指導すると同時に、施術への不安や医学的な疑問をメディコレWEBを通じて解消することで、自信を持って働ける環境を整えることが期待されています。こうした成長環境を整えることで、学習意欲が高い従業員のスキルアップ支援しながら勤続年数を伸ばし、固定客を増やすことにつながります。

まとめ

今回の記事では、医師監修をオンラインで完結できるサービスが「メディコレWEB」の「専門家へのQ&A」機能を活用した、整体やマッサージ施設などで働くセラピスト向けにアレンジした「メディコレWEB for セラピスト」という仕組みについて紹介しました。

今後もメディコレWEBの活用方法については紹介していきたいと思います。

メディコレWEBにご興味いただきましたら、いつでもお気軽にお問い合わせください。

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