株式会社メディコレが目指す、誰もが安心できる医療情報に触れることができる社会には、情報を監修する医師の力が欠かせません。今回は、西山耳鼻咽喉科医院の院長、西山 耕一郎先生にお話を伺いました。

株式会社メディコレが目指す、誰もが安心できる医療情報に触れることができる社会には、情報を監修する医師の力が欠かせません。今回は、西山耳鼻咽喉科医院の院長、西山 耕一郎先生にお話を伺いました。

「大事にしていることは、臨床第一」耳鼻咽喉科医としての思い
――本日はお時間いただきありがとうございます!まず初めに、先生が医師を志した理由を教えてください。
西山先生 私の両親は共に医師でしたので、両親の影響は大きいと思います。医師は体力が必要になる職種です。私は幸いにして体力と繰り返し作業にもめげない我慢強さがありましたので、高校生の時に父親から、「手先も器用で体力があるから、医師をやってみたらどうか」とアドバイスを受けました。そして、「人の役に立ちたい。病んでいる患者さんを助けたい」と思い、医師になることを決めました。
牧師だった祖父から、無欲で慎ましく、困っている人を助けながら人生を過ごすことを教えられた影響もありますね。
――身近な家族からの影響を受けて医師になる道を進まれましたが、先生が耳鼻咽喉科を専門にした理由はありますか?

西山先生 私が耳鼻咽喉科を選んだのは、外科的な手術もできて、尚且つ内科的な治療もできることに魅力を感じたからです。耳鼻咽喉科の疾患は、肉眼で病態が見えることも私にとっては魅力的でした。お腹の中の様子は触っても細かくはわかりませんが、耳鼻咽喉科の疾患が起きる箇所は粘膜であることが多いので触れることもできます。鼻腔も内視鏡を使えれば実施に見て確認することができます。
私が入った医局は優秀な先輩がいらっしゃったので、頭頸部をバランスよく勉強できたことは幸運でした。
――先生は嚥下についての造詣が深いですが、どうして嚥下に着目したのですか?
西山先生 私は嚥下検査を医者になって毎週20〜30件診ていました。若い時から嚥下に関わることができたのです。
そうした中、頭頸部の癌の手術で10時間以上の手術を行うと患者の体力が落ち、誤嚥性肺炎が起きるケースが気になっていました。誤嚥性肺炎が原因で、手術が成功しても亡くなる方がいることが悔しかったのです。また、放射線や化学療法で体力が落ちで誤嚥性肺炎で亡くなる方もいらっしゃいます。そこで私は、がん患者の5年生存率を上げるのであれば、誤嚥性肺炎をケアした方がいいと思ったのです。
――誤嚥性肺炎のケアからがん患者の5年生存率を上げるアプローチは面白いですね。普段の臨床現場ではどのようなことをしているのですか?
西山先生 臨床では、これまでに頭頸部腫瘍、ウィルス性難聴、中耳炎、アレルギー性鼻炎、副鼻腔炎、声帯麻痺、嚥下障害、音声障害など多岐に渡る臨床を経験させていただきました。
現在のクリニックでは、内視鏡検査を通じて病態を把握し、患者1人1人にあった治療を提供しています。必要であれば呼吸器のリハビリをしたり、栄養管理も行うこともあります。
――先生は臨床だけでなく研究にも力を入れていらっしゃいますが、大事にしていることはありますか?
西山先生 私が大事にしていることは、臨床第一ということです。私の恩師の口癖が「臨床第一」だったことに強く影響を受けています。論文に書いてあることが必ずしも正しいと思わなくて、特に嚥下については臨床と学問が一番乖離していると感じています。
私は医者だけではなく言語聴覚士や栄養士を巻き込んでチームを作り、さまざまな論文を書き、世の中にアピールする機会を作ることを大事にしています。
――先生が現在チャレンジしていることを教えてください。

西山先生 なるべく若い医師を前面に出てもらうように、応援をしています。具体的には、論文を書いてもらったり、学会の市民公開講座などで講師として登壇してもらっています。
こうした活動は医師以外のスタッフでも行っています。医師以外の言語聴覚士などのスタッフは、なかなか日が当たらないことも多いですので、出来る限り機会を作りたいと思っています。また、スタッフが所属する他の大学で嚥下に関する治療を行っていない場合、ノウハウなどをアドバイスすることもあります。
――先生もメディコレWEBの監修医として登録いただいていますが、どのような思いで協力していただいているのでしょうか?
西山先生 インターネット上の記事は、中には誤ったまま公開されているものがあります。私は自分の専門の範囲の記事については、誤った情報を正してあげたいと思ったのが監修に関わったきっかけです。医師などの医療従事者が専門の記事に対して監修を実施することは良いことだと思います。
――最後に、この記事を読んでいる方にメッセージをお願いします。
西山先生 嚥下に関するインターネット上の情報は誤っているものもあると考えています。しっかりと専門家に話を聞くことが大事です。私は嚥下の正しい知識の普及に力を注ぎたいと考えておりますので、一緒に取り組みを行える方がいらっしゃいましたら、ぜひご連絡をいただきたいと思います。
「大事にしていることは、臨床第一」耳鼻咽喉科医としての思い
――本日はお時間いただきありがとうございます!まず初めに、先生が医師を志した理由を教えてください。
西山先生 私の両親は共に医師でしたので、両親の影響は大きいと思います。医師は体力が必要になる職種です。私は幸いにして体力と繰り返し作業にもめげない我慢強さがありましたので、高校生の時に父親から、「手先も器用で体力があるから、医師をやってみたらどうか」とアドバイスを受けました。そして、「人の役に立ちたい。病んでいる患者さんを助けたい」と思い、医師になることを決めました。
牧師だった祖父から、無欲で慎ましく、困っている人を助けながら人生を過ごすことを教えられた影響もありますね。
――身近な家族からの影響を受けて医師になる道を進まれましたが、先生が耳鼻咽喉科を専門にした理由はありますか?

西山先生 私が耳鼻咽喉科を選んだのは、外科的な手術もできて、尚且つ内科的な治療もできることに魅力を感じたからです。耳鼻咽喉科の疾患は、肉眼で病態が見えることも私にとっては魅力的でした。お腹の中の様子は触っても細かくはわかりませんが、耳鼻咽喉科の疾患が起きる箇所は粘膜であることが多いので触れることもできます。鼻腔も内視鏡を使えれば実施に見て確認することができます。
私が入った医局は優秀な先輩がいらっしゃったので、頭頸部をバランスよく勉強できたことは幸運でした。
――先生は嚥下についての造詣が深いですが、どうして嚥下に着目したのですか?
西山先生 私は嚥下検査を医者になって毎週20〜30件診ていました。若い時から嚥下に関わることができたのです。
そうした中、頭頸部の癌の手術で10時間以上の手術を行うと患者の体力が落ち、誤嚥性肺炎が起きるケースが気になっていました。誤嚥性肺炎が原因で、手術が成功しても亡くなる方がいることが悔しかったのです。また、放射線や化学療法で体力が落ちで誤嚥性肺炎で亡くなる方もいらっしゃいます。そこで私は、がん患者の5年生存率を上げるのであれば、誤嚥性肺炎をケアした方がいいと思ったのです。
――誤嚥性肺炎のケアからがん患者の5年生存率を上げるアプローチは面白いですね。普段の臨床現場ではどのようなことをしているのですか?
西山先生 臨床では、これまでに頭頸部腫瘍、ウィルス性難聴、中耳炎、アレルギー性鼻炎、副鼻腔炎、声帯麻痺、嚥下障害、音声障害など多岐に渡る臨床を経験させていただきました。
現在のクリニックでは、内視鏡検査を通じて病態を把握し、患者1人1人にあった治療を提供しています。必要であれば呼吸器のリハビリをしたり、栄養管理も行うこともあります。
――先生は臨床だけでなく研究にも力を入れていらっしゃいますが、大事にしていることはありますか?
西山先生 私が大事にしていることは、臨床第一ということです。私の恩師の口癖が「臨床第一」だったことに強く影響を受けています。論文に書いてあることが必ずしも正しいと思わなくて、特に嚥下については臨床と学問が一番乖離していると感じています。
私は医者だけではなく言語聴覚士や栄養士を巻き込んでチームを作り、さまざまな論文を書き、世の中にアピールする機会を作ることを大事にしています。
――先生が現在チャレンジしていることを教えてください。

西山先生 なるべく若い医師を前面に出てもらうように、応援をしています。具体的には、論文を書いてもらったり、学会の市民公開講座などで講師として登壇してもらっています。
こうした活動は医師以外のスタッフでも行っています。医師以外の言語聴覚士などのスタッフは、なかなか日が当たらないことも多いですので、出来る限り機会を作りたいと思っています。また、スタッフが所属する他の大学で嚥下に関する治療を行っていない場合、ノウハウなどをアドバイスすることもあります。
――先生もメディコレWEBの監修医として登録いただいていますが、どのような思いで協力していただいているのでしょうか?
西山先生 インターネット上の記事は、中には誤ったまま公開されているものがあります。私は自分の専門の範囲の記事については、誤った情報を正してあげたいと思ったのが監修に関わったきっかけです。医師などの医療従事者が専門の記事に対して監修を実施することは良いことだと思います。
――最後に、この記事を読んでいる方にメッセージをお願いします。
西山先生 嚥下に関するインターネット上の情報は誤っているものもあると考えています。しっかりと専門家に話を聞くことが大事です。私は嚥下の正しい知識の普及に力を注ぎたいと考えておりますので、一緒に取り組みを行える方がいらっしゃいましたら、ぜひご連絡をいただきたいと思います。
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